青藍の誉れ・泥鍋せんせの有難いお言葉

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393使いまわししてみた(第2弾)
ベートーヴェン交響曲第四番

これも第三番と同じく四楽章構成をとるが、内容は著しく異なる。
第三番の不協和音の響きは消えうせ、パリ・マンハイム派的旋律が復活する。
第一楽章冒頭を聴くだけで、これはひょっとしたらハイドン?と思わせるほどだが、
やはり各楽章を聞き込むにつれ、最終楽章では闊達なリズムにのって
ベートーヴェン独自の語法が現れる。
「運命」が?年後に作曲されることを考え合わせると、この曲がベートーヴェンの交響曲、
またベートーヴェン音楽の真髄といえるかもしれない。
明快で、聴きやすいというところも「田園」に似ている。ただし、こうした明快性を退行
と見る批評家も少なくない(わけないか)。確かに、第三番のような緊張感は緩和されている。