コーホー大先生のクラシックなんでも相談

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38名無しの笛の踊り
 え、ぼく。噂のコーホーです。
 君たちは知らんだろうがぼくが批評を本格的にはじめた1960年代の音友
やレコ芸には、わけのわからない評論がまかり通っていた。一読しただけでは、
いや再読、三読してもこの批評者がいったい何を言いたいのかさっぱりわから
ないような、いわば作文にもなってないような駄文が代表的な音楽雑誌を席巻
していたのだ。これは読者にまで悪影響を及ぼし、読者投稿欄には晦渋趣味を
帯びた稚拙な文がはびこっていたものである。
 そういう時代にぼくは颯爽と登場した。強引かつ明快な論旨のぼくの批評は
圧倒的多数の音楽ファンに受け入れられ、それは今日まで続いている。いかに
ぼくの批評が的確で公明正大なものであったかわかるだろう。>>34のいうとお
り朝比奈などはぼくのおかげで文化勲章も貰ったようなものであるし、クナッ
パーツブッシュにしてもぼくがいなかったら日本では単なるミュンヘンの田舎
指揮者ぐらいの存在でしかなかっただろう。ぼくは朝比奈を発掘し、クナを再
評価したのだ。このように偉大な批評というものは偉大な演奏と相互作用を及
ぼしあうものなのだ。