シェーンベルク 没後50年

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40名無しの笛の踊り
>>38
「セレナード」はロスバウト/南西ドイツ放送響(col legno)が不滅の名盤。
一音一音の分離の良さと切れの鋭さ、表出性の強さは類稀が無い。アンサンブルの
精巧さは精密機械のよう。ただし、ドナウエッシンゲンの12枚組に入っているので、
買いにくいのが唯一の欠点。
ブーレーズ/ドメーヌ・ミュジカル(Ades)も前衛音楽的というか、響きのデッドな
ギスギスした演奏だけど、ロスバウトよりはずっと体温が低い。器楽とバリトン独唱
の音量バランスはこの盤が一番いいと思う(他はバリトンがうるさい)。
ブーレーズ/アンサンブル・アンテルコンタンポラン(SONY)は打って変わって残響
の豊かな録音(管楽器がやや不明瞭)。演奏も伸びやかで洗練されている。
メファーノ/アンサンブル2e2m(2e2m)は推進力に富んでいて情報量が多い。
切れも鋭いけど、間接音の多い録音でちょっと中和されてる感じ。
クラフト/20世紀クラシック・アンサンブル(KOCH)はシャープで明晰、各奏者も
上手い(セント・ルカ管のメンバーだと思う)。録音はこれが一番。「組曲」との
カップリングなので、38さんには一推し。