フーガの技法

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68名無しの笛の踊り
>>66 これは失礼。
トリオソナタ以外、バッハによる楽器の指定は無かったんだっけ。
ただ、3声のリチェルカーレは1747年ポツダム宮殿での御前演奏の際、
フォルテピアノで即興演奏されたという伝説があるので、一応書いてみた。
また、2声のカノン(1曲だけ4声)の中にCanon a2 violini in unisono と
但し書きがついているものがあるとウロ覚えしてたので、二挺のVn.と低音
とうっかり書いてしまったが、これがバッハ自身の但し書きかどうかは不明、
九曲(十曲か?)中には低音部のないカノンや、第2パートがVn.では演奏
不可能なカノンもある。尚、無限カノンはトリオソナタの編成で演奏される。
しかし、訂正しようにもこれ以上の事は全く知らないんだ、教えて下さいよ。

前に『オクターブ移動』と言ってた人がいたけど、これは1オクターブ上、
或いは下に置かれてしかるべきモチーフが、2手演奏の可能性を留保する為に
あえてママにされている、って事でいいのかな? それは、確かに感じなくもない…
ところで、当時の音楽作品の出版事情に詳しい人いますか?
私の貧弱な知識では、大作といわれるようなものが印刷される事はごく稀で、
ディレッタントが手軽に楽しめるような作品だけが売物になったという事だが…
要するに、バッハは初めから出版を前提として作曲していたため無理にでも
クラヴィア曲集の体裁をつくる必要があったのではないか、と考えるのである。
なるほど、巻頭第1曲はいかにも演奏容易につくられているではないか。
だが、作曲を進めるうちに思わず知らずクラヴィアフーガの枠から
はみだすような巨大な楽曲を次々と案出するようになってしまった…
オクターブ修正、2台のクラヴィア用異稿は一種の弥縫策とも考えられる。

まあ、素人が仮説を立ててもはじまらない。
とにかく、私はこの曲に関してはアンサンブルでの演奏を好むということです。
一応、チェンバロの演奏も勉強のつもりで聞いてみまーす。
CDを探す際、いかにこの曲が人気無いか、改めて思い知ったような次第(笑