なんで交響曲・管弦楽曲ばっかり聴くの?

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417名無しの笛の踊り
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しかし、第6番ですが、コンセルトヘボウは上手かったですね。そういう意味ではヨッフム以来の
伝統というのがあるのかもしれません。シャイーの解釈はドイツの巨匠たちと比べると特異と
言ってもいいくらい斬新なものでしたが(あんなに明るくチャーミングな6番は他に例を見ません)、
オケが指揮者の要求にキチンと応えていて、シャイーの意図がよく伝わってきましたし。管と弦の
微妙なバランスもよく取れていて(金管の鳴りがいいのはなぜ?)、6番のような難曲を
全くほころびもなく易々と演奏していました。

プログラム前半のモーツァルトはたしか、ピアノがマリア・ジョアオ・ピリスだったかと思います。アバド
との録音が発売されたりして、盛んに売り出していたころです。聴衆のほとんどが彼女目当てだった
のではないでしょうか。私の隣にいた年配の紳士も、前半が終わるとさっさと消えてしまい、後半は戻って
きませんでした。

もう一つ、聴衆の年齢が全体的に高いということも、あるでしょうね。平均年齢は60代後半くらいかも
しれません。演奏中はみな熱心に聴き込んでいるけれど、おそらくブルックナーとかマーラーだとかは
普段聴かない人がほとんどでしょう。「クラシックは老人のもの」という常識はヨーロッパではむしろ日本
以上に強い感じです。