音大生だって教育実習行くんだよね

このエントリーをはてなブックマークに追加
30名無しの笛の踊り
>私は教員になるべきか自身が演奏者として研鑽すべきか
悩んで教育実習に行きました。
そこで見たのは『一体なにを教えるつもりなの?』という
まったく的外れなつまらない授業、退屈し切った生徒達でした。
私は指導教諭からは評価を貰うことは二の次にして、生徒と
遊びとして、楽しみとしての音楽に触れる経験がどこまで
実際にできるかを実験しました。
それは教育の現場に入るつもりなら、失敗が許される今しか
試す機会は無いと思ったからです。
やはり、指導教諭の評価は惨澹たるものでしたが、私には
授業中の生徒の反応で「自分の考え方は間違ってない」と
確信しました。生徒達は私の授業を理解したかどうかは別にして
退屈した姿は一度も見なかったからです。
結局私は演奏家の道を選びましたが、留学して本場の音楽教育に
触れて、ますます確信を深めました。音楽の授業は、楽しみ方の
手ほどきでないといけないのです。
日本の指導要項は中途半端な奏者を育てるためのモノで、大切な
その聴き手を育てることには気がついていません。
どんな素晴らしい芸術でも、味わって楽しんでくれる人が育たないことには
意味がないことだと、いつ監督省庁のお役人は気付いてくれるのでしょうか。