カリンニコフの交響曲第1番って、どうなんですか?

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90名無しの笛の踊り
カリンニコフの交響曲(少なくとも第一番は)、昔の名曲解説全集にもあった通り、
「真に感銘に値する名品」です。私の知る限りでは、古今東西の交響曲で、この曲
に比肩する旋律美の曲を知りません。この曲の悪口を言う人は、耳と(それから
脳波の)検査を受けて下さい。

「退屈?」--- それならブルックナーなんかはどうなるんでしょうね?
発言者の感受性を疑います。

「早世したから、人気がある?」--- まだまだ認知度が低すぎますよ。今の
10倍演奏されてもいいくらいです。CD も少ないし。 それに、早世した作曲家は
他に山ほどいますが、かといって特に優遇されているわけではありませんよ。
何を言っているのやら。


それにしても、カリンニコフに帝政末期のロシア音楽の知名度が低いのは残念
です。交響曲では、R=コルサコフ(No.2、3)、グラズノフ(No.3-6)、
グリエール(No.3)、ピアノ協奏曲では、ルビンシテイン(No.4)、
R=コルサコフ、スクリャービン、リャプーノフ(No.2)、他アレンスキー
のピアノ三重奏曲などなど、戦前には日本でも演奏会でも演奏されていたのに
(記録があります)現在の日本では実演に接することは、ほとんど不可能です。
どれか一曲でもいいから、ナマで聞きたいものです。

まあ、ロシア音楽に対する見識の低さはともかく、カリンニコフを、
チャイコフスキーの No.1 〜 3 みたいな全くの駄曲と較べるのだけはご勘弁
下さい。おわり。