バッハのカンタータは何から聴けば?

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36名無しの笛の踊り
>>35
古楽系の激安CDといえば、ブリリアントのロイジンク盤。
バッハ全集の一部だが、5枚単位でバラ売りも可。
だいたい、1枚250円くらいで買える。
もともと、同社の全集にはリリングのカンタータ全集が使われるはずだったのだが、
最後のところでリリング盤の版権を持っているヘンスラーが契約を白紙撤回したため、
急遽、超短期間で全集を完成させなければならなかった。
当初、ロイジンクは絶対に無理だと断ったらしいが、指揮者に全権を与え、
要求はできる限り受け入れるというブリリアント担当者の熱意に負け、録音を引き受けたそうだ。
演奏は一部で酷評されている。
確かに合唱が難しい曲とカウンターテナーは聴いてい辛くなる部分も多い。
しかし、全体として素直な解釈と決して上手いとはいえないが真摯な演奏は好感がもてる。
とりわけ、ルース・ホルトンの清澄なソプラノは出色。
テノールのニコ・ファン・デル・メールもさすがの出来で、この二人は文句なく一流。
期せずしてバッハがトマスカントルだった頃の上演ペースを再現してしまったわけで、
そうしたアクアク的興味もある。
曲とソリストを選んで買えば、超お買い得だと思う。
3719:2001/04/30(月) 19:30
>>36
どうもありがとうございます。
今度CD屋に行ったとき探してみようと思います。

ところで、教会カンタータばかり聴いていたので
世俗的カンタータも聴いてみようと思いました。
それで、ちょっと前に買ってそのままにしておいた、
edelの8枚組世俗カンタータ集を聴いています。
今213なんですが、これも面白いですね。
38名無しの笛の踊り:2001/04/30(月) 22:46
BWV213は、演奏される機会こそ少ないものの、疑いなく傑作中の傑作です。
バッハとしては宮廷称号の授与を求める請願書を出したばかりのところでもあり、
ザクセン選帝候の覚え目出度きを得るためにも自ずと作曲に力が入ったことでしょう。
edelから廉価で出ているシュライヤーの8枚組みは、指揮者自身が歌う「汝はわが翼に乗りて」
をはじめ演奏はなかなか良いのですが、歌詞カードが付いていないのが残念ですね。
私は、主に、ショルのヘラクレスを堪能できるヤコプスの演奏を愛聴しています。
この曲の主要な部分は下記のようにクリスマス・オラトリオに転用されていますので、
聴き比べてみるのも一興ですね。
1 →36 ほとんどそのまま。
3 →19 3度下に移調、S→A。木管補強
5 →39 3度上に移調、A→S。オーボエ・ダモーレ→オーボエ。
7 →41 2度下に移調。オーボエ→バイオリン。
9 → 4 オーボエ・ダモーレを付加
11→29 3度上に移調、AT→SA。ビオラ→オーボエ・ダモーレ。