エルガーを無理矢理リスペクト

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110名無しの笛の踊り
突然、話題が変わるけど---。

エルガー(とそれからシベリウス)は、同国に他に有力な作曲家がほとんど
いなかったことから得をしていると思う。
ほぼ同時代のシンディング(ノルウェー)やグラズノフ(ロシア)は作曲家
としての力量では遜色ないと思う(例えば、20世紀初めの文献を見ると、
「現代の作曲家は、エルガーやグラズノフといった例外を除くと、交響曲という
ジャンルに対する関心が薄い云々」と言う記述があり、同レベルと見なされて
いたことがうかがえる)。 しかし、この二人は他に有力な先輩がいることから、
どうしても影が薄い。その点、エルガーは「国民的大作曲家」ですからね---。

ちなみに、エルガーの第一交響曲の第二楽章とグラズノフの第七交響曲の第三楽章
は、知らない人に同一人物の曲と言っても通用するくらい瓜二つの雰囲気だし、
二人の曲を他にもいろいろ聞いてみると、何となく似た部分が多い。 どちらも、
ブラームスの亜流と言われれば、それまでのような気がするが。