93 :
名無しの笛の踊り:
面白かったけど
あの演出は認めたくないなー。
新世紀のワーグナーは、もう少し原典を志向する
アプローチがあるものだと考えておりました。
ヴォータンに背広を着せるのも飽きてきたので
彼には神らしくさせてあげたいと思いません?
でも、原典志向とメト演出とは違うものです。
異論あると思いますが
トウキョウリングというテーマを与えられたのですから
日本人好みに内面の心理描写、心の葛藤などを
細やかな動きで表現する演出はどうでしょう。
舞台は光と影があやをなし、五社英雄監督が多用したような
強烈な朱で彩られる様式美の世界。
そしてオケは厳かな音を鳴らす。
あぁにほん的。
でも、もしかするとそういうのを意図的に避けたのかなぁ。