ルドルフ・ケンペ

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254名無しの笛の踊り
>>252
持ってます。
感想をいいますと「ラインの黄金」と「神々の黄昏」は普通の出来。
「ワルキューレ」と「ジークフリート」必聴。

まずワルキューレはジークムントのヴィントガッセンの声が一幕の終わりになるにつれて、最悪の状態になってくる。
素人が大声張り上げているみたいで声もガラガラ。
こんなひどい声の録音は二つとないと断言できるくらいです。あのヴィントガッセンがどうしちゃったんだろうという感じ。
ところが二幕以降が超名演。ケンペの重厚かつドラマティックな演奏が、理想の演奏をしてくれる。特にフィナーレの音楽は圧倒的。
さらにウォータンのハインズとブリュンヒルデのヴァルナイがどちらもこれまでの録音中、1,2を争う出来。個人的にはこのコンビの歌唱が一番気に入っている。

ジークフリートはホップの出来が彼の中でも最高。一幕の鍛冶の歌はケンペのド迫力の演奏ともども素晴らしい。
しかしこの盤の最大の魅力はミーメを歌っているクラウス。これぞミーメと言いたくなります。
残念なのはブリュンヒルデがヴァルナイからニルソンに変わっていること。ニルソンは表現力がヴァルナイに比べて落ちると思う。

総合的にみてこれは絶対買い!!