メロディーの影・・ ジムノペディーに隠された・・

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143名無しの笛の踊り
深夜、サティはヒッチハイカーの男を車に乗せた。

しかし、どうも男が不審に思われてしょうがない。さっき脱いで座席においた上着。

そのポケットにあるはずの自分の財布が気になる。

そっと手を伸ばして探ると、ない!財布がない!

「おいお前、財布を出せ!出さないとただじゃおかないぞ!」

サティはすごい顔で男に迫った。その勢いに男はひるんで、札入れをサティに渡して

逃げて行った。

帰宅すると、妻が待っていた。

「あんた今日、財布忘れて行ったでしょ」