メロディーの影・・ ジムノペディーに隠された・・

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129名無しの笛の踊り
いつものように幕が開き恋の曲を弾くサティに届いた知らせは
黒いふちどりが有った。あれは三年前止めるベティを駅に残し
動き始めた汽車にサティはひとり飛び乗った。

ひなびた町の昼下り教会の前にたたずみ、喪服のサティは
祈る言葉さえ失くしてた。

いつものように幕が開き降りそそぐライトのその中、それでもサティは
今日もジムノペディを弾いている。