現代邦楽

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53名無しの笛の踊り
「やり尽くした」のではなく「まだ何も始まっていない」のでは・・・

毎年あきれるほどたくさんの「現代邦楽」が産声を上げますが、そのほとんどが
「別に邦楽器を使う必要はないのでは」と言う程度のものです。そしていわゆる
「現代音楽」同様に、たった一度の世界初演のみで姿を消していく・・・・

私自身、「現代邦楽は未来永劫不滅」などと言ふナイーヴな論理は持ち合わせて
おりませんが、「ヴァイオリンでしかできないことも今世紀中に消える。
ピアノでしかできないことも今世紀中に消える」と言うコンテクストのなかに
「現代邦楽」すらも含めてしまい、かつその事に「同意」を示すHazumoerer氏の
「現代邦楽消滅論」の意図がわかりません。

さらに「消滅」の理由が「エクゾティカ」云々もいまひとつ説得力に欠けます。
シュトックハウゼン「暦年」、クセナキス「入陽」の消滅が(ほぼ)確約されて
いるのは純粋に音楽的魅力の破綻に過ぎないのでは。