毒性海産物について熱く語る統合スレ2

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889これなら読み応えがある貝?
フグの毒はテトロドトキシンと呼ばれ、肝臓や卵などに多く含まれ
ます。1ミリ・グラムで5000−6000匹のマウスを殺せ、2
ミリ・グラムで人間を絶命させるほどの猛毒です。

自然界で他の魚がフグを食べたらどうなるか。まず、フグは敵に遭
遇すると、水を吸い込んで腹を2倍ぐらいに膨らませ、体の回りに
小さなとげがたくさん出ます。さらに、体の表面からテトロドトキ
シンを放出します。フグを口にした魚は、口の中がとげでチクチク
するのと、フグ毒を嫌って吐き出します。

フグの肝臓を池にいるニジマスやヤマメに与える実験をしても、口
に入れた途端、吐き出すことが確認されています。人間にとってフ
グ毒は無味無臭ですが、魚は味覚神経で毒を感知していることが、
この実験で突き止められました。

またフグ毒を魚に注射すると、マウスと同程度の量で息絶えます。
同じようにフグに注射すると、トラフグで300倍、クサフグは
1000倍を与えて初めて死にました。このことから、フグには
フグ毒に対する抵抗があることが分かりますが、毒の影響を受け
る神経細胞が他の魚や人間などと異なるのか、無毒化する機能が
あるのか−−その理由は分かっていません。

フグ毒のテトロドトキシンはもともと海洋細菌に含まれ、それを
巻き貝が食べて蓄積し、さらにそれをフグが食べて肝臓などに蓄
えることが突き止められています。このため養殖フグはエサが異
なるので、毒を持っていません。しかし、フグ毒を与えると、取
り込んで蓄積を始めます。

また養殖フグはストレスなどから「かみ合い」という行動を起こ
しますが、天然フグにはこうした行動が見られないことから、フ
グ毒が「精神安定剤」のような機能を果たしているのではないか
との推理も行われています。

もうスズキを相手にしません。