伊福部先生について語ろう

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140名無しの笛の踊り
>>133
「鞆の音」といいますのはそういう名前のまあ箏歌といいますかね
歌と箏や鳴り物のための作品があるんです。
作ったのは萩岡松韻という明治時代の箏曲家です。
伊福部先生はその芸を継承する萩岡会という団体から頼まれて
「鞆の音」の原曲はそのままに
そこにオーケストラの伴奏を付けてしまったんです。
一種の編曲ですね。
ですから演奏するときはステージの前に箏を弾きながら歌う人や笛太鼓のみなさんが
並んで萩岡松韻さんの曲をそのままやり
それに合わせてうしろの管弦楽が伊福部節で伴奏します。
これがいかにも不調和になりそうなんですが
ところが実際よく合うんです。
なかなかおつなもんでございますよ。
そのほかオーケストラだけによる伊福部オリジナルの前奏や間奏や後奏もあります。
萩岡会が私家盤のディスクをかつて作ったので
もしお聞きになりたければ問い合わせてみるとよいでしょう。
残念ながら電話番号は存じません。