小林研一郎って?

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556名無しの笛の踊り
>552さん
どうなんでしょうね?
私はザルツブルグにも住んでいた時期がありますが、この街の住人は
もっとも音楽についてシビアです。
熱狂的な支持、というのがあの街の聴衆から出てくると言うのが
ピンと来ないのですが。正直言って。
そういう事があったかも知れないことは否定しません。
しかし、伝聞、もしくは雑誌等のメディアの記事から取り出したような
『だそうです』は、あなたの意見として聞こえてこないのですが。
ちなみに西ヨーロッパのブラボーは賛辞と思っていると大間違いです。
近所のブラスバンドのグチャグチャの演奏会でも、娯楽の少ない
高齢の人などは簡単にスタンディングオーベイションをします。
それは553の方が仰るように「自分がその場の音楽をそれなりに
楽しんだならそれでいい」という考え方からきています。
だからコバケンさんの「熱さ」が受けることもあるでしょう。
でもそれって本当にコバケンさんの価値を認めたからですか?
イロモノとかサーカスとかそういうものに与えられるブラボーと
同列に楽しむ人もいる、ということなんです。
正当なクラッシックの芸術家として評価を受けるなら、熱狂という
言葉ではザルツブルグでは評価されない気がします。
感動と熱狂は別物。ナチスの記憶が残るこの街ではそういうシビアさを
また残してもいるのです。

ちなみに日本のオケとかの海外公演レポートは大体『最大級の賛辞』とか
書きますよね。しかもどの団体が行っても。(苦笑)向こうの文化部の
記者からしたら「東洋の果ての国から私達の音楽をわざわざ勉強して
演奏しに来てくれてどうも御苦労さまでした」って部分、ありますよ。
その証拠にヨーロッパのオケの(指揮者も)演奏旅行の批評なんて厳しいもの。
はるかに高水準のことをやっているというのに。
できなくて当たり前、と出来て当たり前、の認識が生む評価の差ですね。
悲しいかな、日本人のクラッシックなんてその程度に考えられている
のもまだまだ多数派なんです。