小林研一郎って?

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534名無しの笛の踊り
だから、コバケンが悪いとは言って無いの。
奏者への求心力、説得力に集中力、カリスマ性もあるし指揮者としての才覚は認めてます。
でも感性の点でクラッシックとは異質なものがあるの。
だからコバケンは自分の曲をはじめ、邦人作品などで勝負すべきなんだよ。
異文化への理解ってなかなかに難しい。日本人としてクラッシックの道に入る人は
みんなそれをクリアしようと努力する。海外に渡った人の中には日本での実績を
捨てて生まれ変わったつもりで一から吸収し直そうとする人もいるくらい。
宇多田ヒカルが何故あんなに評価されるのか。それは産まれた時からアメリカに
いたからこそ、自然に身体の中に入っているリズム感やフレーズ感(日本語などの
感覚では冠詞と言う存在が生み出したアウフタクトという概念は理解しづらい)
は日本人が真似しようとしてもできるものでは無いから。
その上で彼女はアジア人としての独自の感性を、「薫り」としてテイストに加え
見事な文化混血を生み出した。だからスゴイのだ。
コバケンの良く無い部分は勝手に自分流のアレンジをしてしまうところ。
それが楽曲に対して本当に誠実な姿勢かを無視して、演奏効果だけで決めてしまう。
勘違いに始まる日本風アレンジがどう云うことになるか。
食い物の例えが多くて申し訳ないけど、分かりやすいから。
フレンチのシェフが和食を作ります、と言って「日本酒の代わりに赤ワイン、
出し汁の代わりにマギーブイヨン、私独自の工夫としてバニラで香り付け(この
辺が異文化への勘違い)して、トッピングは三つ葉の代わりにセロリの葉で
茶わん蒸しを作ります」などと説明したら、日本人としてそんな茶わん蒸し、
食べてみたいと思いますか?