ホロヴィッツ

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212名無しの笛の踊り
私が思うに、発売されたことのある彼のチャイコンは7つと三分の一。指揮者は、
トスカニーニ*3 41、41、43
ワルター 48
バルビローリ 40
スタインバーグ 49
セル 53
マルコ(3楽章のみ) 33
他にもあるのでしょうか?
マルコ盤では、まだアメリカナイズされていない彼を聴くことが出来ます。
第一主題(三楽章)は、例えば、セル盤では、だた大きな音で早くぶったたく
という感じだけど、マルコ盤では、ロシアの郷愁たっぷりに軽やかに流して
いくという感じ、
この曲は、ロシアの曲だったんだと再認識しました。最後も聴かせてくれます。
43のトスカニーニ盤は、トスカニーニの計算された構築美のもと、
ホロヴィッツも技巧を思う存分発揮したという感じ。均整美、何かダビデ像とか
見てる感じ。41(スタジオ)の方では、両者がいまいちしっくりいかない箇所が
ありますが、こちらは見事にばっちり決まっています。もともと水と油みたいな
二人ですから、こんなに上手くいくとびっくりします。
セル盤のホロヴィッツは、自由奔放で、凄絶で、キレまくりという印象。
トスカニーニ盤ではあまり聞けないテンポルバートも随所に聞けます。
(トスカニーニ盤では、ピアニストは指揮者の棒にがんじがらめという感じなので)
ホロヴィッツはセルの棒のもと、自分の好きなことを思う存分やっているという
印象。トスカニーニ盤の’協演’に比べると、’競演’的要素が強く、スリル満点です。
あまりにキレた演奏なので、この直後に一時引退したのが分かる気がする。
あほな聴衆に乗せられて、かわいそうに。
あと、ブラ1ですけど、ワルター盤では、1楽章に4分半程、欠けている箇所
があるんですよね、原盤が紛失したとかで、後に発見されたトスカニーニ盤の
録音を使って継ぎ接ぎしたCDも見たことがあります。
質問ですが、レコードで出てた頃のワルター盤には、その時アンコールで弾いた
と思われる星条旗とか入ってたみたいですが、それは今手に入るのでしょうか?