バロック好きな人

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177>174
BWV996に付いては移調が必要と主張しているのは当時一般的であったとされるニ短調調弦に
固執した場合です。しかしながらスコラダトゥーラの使用により容易に演奏することが出来ます。
スコラダトゥーラは当時一般に行われておりました(ex.S.L.Wiess等、楽器は違うが無伴奏チェロの5番で使ってます)の
で10コースのバロックリュートで演奏可能というのがNBAの校訂報告の結論です。
これに対して何らかの新説が出たことを聴きませんのでそれ以前の説ではないでしょうか?

>165
確かに管楽器に関しては金管にしろ木管にしろ最高の技術が要請されることが多いですね。
ところが上のリュートの件でもそうだけど当時の演奏習慣や作曲の様式研究が進むに伝わって
従来バッハが楽器に対して無理解または奏法を知らないと言う主張が訂正されてきています。
たとえば無伴奏フルートパルティータ、従来は元となった曲がありそれは恐らく弦の作品だろう
と言われてきたが作曲当時のドイツのフルート曲の様式は正に弦楽器のようなものだったとか
(この辺は有田氏の新録音の解説または、アントレー10月号を参照)
165は演奏家で古楽器をやっているようだけど当時の資料とかを探ることとかしてるんでしょうか?
まともな古楽演奏家は大抵その辺りを(演奏習慣や作曲習慣や楽器)勉強しているようですが・・・

>175
一度有田氏の論考を読んでみることをお勧めする。
氏の論考は例の1031のエプシュタインとデュルの論争の時よりも遙かに説得力に富んでいると思うぞ。