629 :
名無しの笛の踊り:
まあ、まあ。慌てない慌てない。
だって、最近、このスレッドも下がる一方。小出しにしないとなかなか
上がらないんですよ。
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宇宿は語る。
「音はごまかしが利かないと言われる。でもそれは違う。音こそごまかし
が利く。これが音楽家の落とし穴になるんです。クラシック音楽がつまらな
いとしたら、そこにすべての原因がある。だからこそ、全魂全霊を傾けて、
人間の中に潜む真実の音楽を引き出した時のエネルギーとそれに伴う感動は
計り知れないものとなるのです」
宇宿の演奏会に接した聴衆が感動とともに必ず抱く疑問がある。それは
「なぜ、これほどまでの音楽家が無名の状態にあるのか」である。しかし、
芸術の価値には無名も有名もないことも確かなはずだ。芸術の価値とは、
人間の生き方にどうかかわるかがすべてなのだ−−そんな宇宿の叫びが切々
と聞こえてくるのである。 (以上)
今度は、ヴィエールの演奏評のつづき、アップします。