☆永遠のカリスマ指揮者宇宿先生を語ろう!☆

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618名無しの笛の踊り
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 六十二回目を数える「宇宿允人の世界」が五月十二日、東京・池
袋の東京芸術劇場大ホールで開催された(七月の演奏会日程は別項
)。この日のメーンプログラムは、ショスタコヴィチの交響曲第五
番「革命」。クラシック音楽になじみの薄い聴衆にとっては、やや
気後れしそうな曲である。この曲の開始を待つ聴衆の中には、「自
分に分かるかしら」といった表情をのぞかせる顔が事実、見受けら
れる。                        
 ところが、そんな先入観も宇宿の指揮棒が振り下ろされた瞬間に
消えてなくなっていた。聴衆は宇宿に力強く二の腕をつかまれたかと思うと、いつの間にか、作品そのものの中に引き込まれているのを感じる。さらに厳密に言えば、作品に投影された自分自身の精神の中に引き込まれていることに気付くのだ。
 クラシック音楽がそもそも作曲家の精神のエッセンスから出来上
がっているとするなら、その演奏を聴いて、精神的な体験を味わう
のは当然のことと言える。
しかし、この当然のことをやってのける音楽家は、実際にはそうい
るものではない。宇宿允人はそのことを可能とする数少ない指揮者
の一人なのである。(つづきあります)