ショパン国際コンク−ル

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93名無しの笛の踊り
ウルスレアサは、いわゆるショピニストタイプではないが、
動物的とも言えるような躍動感を感じさせ、技術もすぐれている。
既にアバドとも共演しているらしい。

もし解釈などがオーソドックスでないということが落とす
理由であれば、まだはっきりした基準があるだけまともな審査と言えるが、
実際にはコブリンのように、非常に個性的な解釈で技術も怪しいピアニストが
上位入賞している(自分も園田氏のレポートと似たような印象)。
そういう意味で、どういう基準で選んだのか、さっぱりわからないコンクール
だった。

日本人の入賞者S氏は、比較的オーソドックスに良く弾いていた。
コンチェルトの出来だけ取れば上位に来てしかるべき。
もっとも彼女はしっかり弾けているが、それ以上のものが
あるかどうかはやや疑問に感じた。

入賞者の中ではまだしも4位のサチェンがある種の魅力的な音楽を持っているから
将来が期待できる気がする。目立つミスを連発してはいたが。
また音などに関して言えば5位のノセはなかなかのものだと思った。
ただ、音楽がやや主張が感じられないのがマイナスかもしれない。

3次で落ちたがロシアのイゴシナも大変な才能だ。
同じロシア人だが技術はコブリンとは全く比べ物にならない。
内面的な成熟がまだいまいちで教えられた通りに弾いている
らしい部分もあったが、近い将来に必ず名前が出てくるだろう。