>>237 うう、これは難問だ。聴いてもらうのが早いのだが。
一応ラヴェル等と同じくフォーレ門下だが、彼らよりパワフルっつうか血の気が多い。
またフランクの影響も少なからずあるようで、シュミット Florent Schmitt なる
名前からしてドイツの筋に近いのだろうか、構成美も兼ね備えておる。
(蛇足ながら墺太利のフランツ・シュミットは Franz Schmidt)
それでもやはりフランス風のリリックさも決して忘れてないし、ストラヴィンスキー
のハルサイと影響したのされたのと言われている「サロメの悲劇」に見る近代的和声
やリズム処理の面白みも見逃せない。
ただオネゲルなどに揶揄されたような「最後のロマン派」的スタンスが、彼の生涯を
通じて変わらぬ本質であったようで、戦後も前衛的手法とは無縁だったそうな。