現代曲ってどうして駄作ばかりなの?

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922名無しの笛の踊り
>>918

例えば、ベートーヴェンだって、交響曲やピアノソナタや弦楽4重奏曲から
得られる収益では食べて行けず、「ウェリントンの勝利」みたいな音楽を書
いてみたり、出版社の求めで民謡を編曲( 現在では、その存在すら殆ど忘れ
去られていますが )したりしていたわけですよ。良家の子女を相手に音楽の
家庭教師なんかもやっていましたね。

自分の表現者としての欲求に沿った作品( 多くの場合、大きな収益には結び
付かない )を発表するために、食うための作品を書いたりしているのは、何
も日本の現代作曲家だけじゃ無い。そこを忘れてはいけない。

さらに言うなら、劇伴のような仕事に、単なる「食べるためのお仕事」とい
うレベルではない情熱を注ぎこんだ作曲家もいることを忘れてはいけません。
そのような作曲家の仕事によって、日本の映画音楽に世界でも類を見ないよ
うな独自の方法論が導入されたりしているのです。例えば、早坂文雄の『近
松物語』の音楽や、武満徹による『怪談』の音楽は、彼等の純音楽作品( こ
の言葉は嫌いですが )に比べても遜色の無い素晴らしい作品です。