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また、個々の作曲家の語法がこれだけ多様化してくると、解釈
者たる演奏家に楽曲に関する情報を提供する必要が出てくるこ
とは明らかでしょう。
新しい語法で書かれた曲を十分なリハーサルも取れ無い中で初
演させるのだから、ただ、譜面を渡して練習をさせるより、作
品のコンセプト等に関して、ある程度の説明をした方が、あく
までも実務的な面でのことなんだけど、上手く行くもんなんだ
な。
よって、作曲家は自作に関してある程度の説明をしたりするこ
ともあるわけだが、多くの場合、聴き手に対して、自分の思惑
通りに作品を受容してくれ、などとケツの穴の小さいことは考
えていないのが実情のようだ。