ギュンター・ヴァント来日の是非

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565O
3日間とも行ってきました。
個人的には「未完成」は2日目、ブル9は初日の演奏から最も感銘を受けました。
凄みは断然初日が圧倒的でした。また、バランスなどの点では2日目でしょうか・・・。
最終日は564さんのご指摘の通り、すこし粗が出てしまっていたと思います。
それにしてもオケの実力も本当に大したものでした。特にホルン・パートが素晴らしく、ゆっくりとアーチを描くような音響には唖然としました。
弦パートもよく鳴っていましたし、音色も透明感に溢れていました。ティンパニも太く芯のある音でアンサンブルの立体感に大変貢献していたように思います。
それにしてもヴァントの指揮は神業ともいうべき、驚異的なものでした。構築力の見事さと均衡なバランス感覚(音がぎっしりとつまったハーモニーと透徹した美しい響き!)にはただひれ伏すのみです。
テンポも自在で局所でリタルダンドを用いることで演奏の立体感・構造感が際だち、またスケールの大きさを獲得していたと思います。
色々と来る前から悶着があったり、騒がれたりしましたが、NDR響とヴァント、それに関係者の方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。