ナポリ楽派&ギャラントな音楽について

このエントリーをはてなブックマークに追加
1>ヨリック&ヨンメッリ
バロックスレッドからはみ出てますのでこちらでどうぞ
3回以上聴くと退屈だけどたまに聴いたりBGMにはいいかも(笑)
2>ヨンメッリ:2001/03/23(金) 02:00
ヨリックさんが盛り上げてたナポリ系レス、最近ありませんねぇ。

18世紀の音楽地図はなんといってもフランスとイタリアでしょう。ドイツは輸入国。
中でもヨーロッパの音楽学者が今熱く眼を向け始めているナポリにももっと目を向けませう。

録音も最近、ペルゴレージの『奥様』とならんでブフォン論争のきっかけになった、ラティッラの『偽の小間使い』やら
ヨンメッリ『鳥うち人』が発売されました。考えてみたら、これまでブフォン論争なんて、簡単にイタリアとフランス音楽の論争
といわれてしまっているが、実際のところその発祥からフランスのリュリ系の“マジメな”オペラと、イタリアのインテルメッツォという全く
ジャンルの違うものを、政治的思惑を背景に、感情&主観的に比較する事件であった、という、比較されていた対象すらきっちり把握できない状況
であったわけですから、これらの曲は、まさに意義の深いもので
あると思います。
3>ヨンメッリ:2001/03/23(金) 02:00
さて、前のレス(210とか)のなかで、前古典派の一人と挙げられているペルゴレージですが、はたして前古典派でしょうか?
前古典派といってもよいナポリ楽派の作曲家は、第2,第3期ナポリ楽派のそのちょうどあいだぐらいに活躍した人と、その音楽しかないような気がします。
ナポリの音楽といっても、ド・ブロスも「ここでの音楽の趣味は10年以内にまったくかわってしまう」
と言うように、当初は、ヴェネツィアやローマからのバロック的な様式を導入して、それ時代ごとウケるようにどんどん変化させていき、ついにはロマン派へと道をひらくことになるのですし。
 また、同時期であっても、ナポリの作曲家はトゥルキーニ音楽院のレオナルド・レーオ一派とサントノーフリオ&ロレート音楽院
のドゥランテ一派にそれぞれわかれて、一方は自由さよりも和声、ハーモニーの豊かさや対位法を重視し、一方は自由な旋律と明快な声部
の配置、和声などを重視するなど、両陣営のオペラなり作風は結構ちがうが、その違いがあることすらあまりしられていない。

ともかく、そろそろ(自国の民族を誉めるためにつくられた従来のドイツ中心的音楽学に、すっかり心酔させられている)バッハや
ドイツ基準価値観てのにも距離を置きませう。この時代に関しては輸入国ですから。このへん256のヨリックさんに激しく同感。
そういえばあちらではハッセの作品全集の刊行がすすんでいます。
4>ヨリック:2001/03/23(金) 02:01
おはようございます。ヨリックです。
一晩のうちにとんでもないことになっているようですね
(当然よい意味で・・・・笑)。
それにしても、最近のこのスレの盛り上がりは面白い(^^;
ちょっとエキサイトしすぎの感がありますが・・・
皆さん、まあ、まったりといきましょうよ(謎)
この面子で一回「御不快」やってみたいものです。
もし、1000レス行ったら考えません(半分本気)?

>269・274(チェンバロ)
チェンバロ欲しいけど(触ったことない(爆))
めちゃくちゃ高いですよね(普及版モデルが約百万)。
クラヴィコードでもいいからギターみたいに
自作キットってありませんかね(笑)

>バッハとイタリア・無伴奏とトリオソナタ・民族性
バッハについてはもとより詳しくないので
(イタリア・フランス系から聴き始めて、変化が欲しくて
バッハを聞いたら、気質の違いに戸惑ったヘタレです)
暫らくROMさせて頂きました。なんせ、無伴奏バイオリンを
聴いたこともないもので(核爆)。
ただ、無伴奏組曲とトリオソナタでは演奏されるべき場所や用途が
かなり違うような気もするのですが、そのあたりはいかに・・・.
あの、無伴奏ってバッハがいつ頃、誰のために書いたんでしょうか?
それとも自身のための慰み?(そんな暇人とは思えないが・・)
また、無伴奏の弦楽器に対位法的表現をやらせようという試みは
バッハ以外に存在するんでしょうか?
それによって、バッハを囲む雇用者や聴衆も対位法好きだったのか
単にバッハだけが対位法ジャンキーだった、
また作曲技巧自己顕示欲が盛んなあまのじゃくだったのかが
見えてくるかもしれません・・・・。
5>ヨリック:2001/03/23(金) 02:04
さて、引き続きヨリックです。
>風土論
音楽を聴きながら、風土について思いをはせることってやっぱりあります。
ペルゴレージが明るく悲しいのは、ナポリの空と海の色?・・・とか(謎)
やっぱりバッハは曇ってるよなあ・・・とか、クープランはやっぱりお仏蘭西
(オーデコロンと糞の香り)だわねぇ・・・とか、W.F.Bはアダルトチルドレン
かなあ(ちょっと違う?)・・・とか。ただ、音楽の性格の決定要因とするには
ちょっと弱すぎる・・・風が吹けば桶屋という感じ・・・議論でもあります。
というのも、同時代同場所の音楽の多様性や嗜好の多様性を議論できなく
なりますし、また、一見切れ味がいいように見えるけど、
これだけで終わってしまうと、議論の可能性を制限されてちょっと物足りない。

でも、「君や知るや、レモン花咲く国・・・・」って感じで
風土について想いを馳せたりするのはそれだけで楽しいことです。
また、話したくなる気持ちもよくわかります。なにより、僕が話したいし(笑)。
というわけで、風土論を話すことを許容してもらえると
とても嬉しいです。

>マエストロ・シニョール・ヨメッリ
あなたのレスを待っていましたっ(涙)!
ナポリ派についてのレスは今晩やらしてもらうと思います。
ちょっと待ってくださいね(ぺこり)

昨日、十字屋に三ヶ月の間待たされたStradiariusレーベルの
ガルッピのチェンバロとオルガンのソナタ集と
B、マルチェッロのリコーダーソナタ(二枚セット)を
受け取って来ました。
ttp://qnet.conecta.it/stradivarius/cateng_63.html
どちらも、歯切れよさと抒情を備えた好演奏です。
ヴェネツィアの優しい音の波に心をたゆたえて、今日一日を過ごすことにします。
それじゃ、皆さん、よい一日を。
6( ´∀`) :2001/03/23(金) 02:06
>ヨリック&ヨンメッリ
全部コピペしようかと思ったけど面倒だからやめた。
必要に応じてコピペして勝手にやって下さい。
7名無しの笛の踊り:2001/03/23(金) 02:09
とうとう出来てしまったヨリック&ヨンメッリ隔離スレ
8あ’:2001/03/23(金) 11:46
ほとんど伝染病扱いだねえ。
もののあはれ、ということでage。
9>ヨンメッリ:2001/03/23(金) 22:28
ヨンメッリにも会っているバーニー先生ですから、補足レスです。
 まず、バーニーの本職は医者ではなく、オックスフォード大学から音楽学博士号をもらっている、音楽研究者です。彼の音楽事典は高く評価されています。
> 余談ですが、バーニーの活動や生涯に関するまとまった記述がある本はないでしょうか?

まず、一応彼の主要著作です。これ以外にも数種のリプリント、翻訳版も出ていますが代表的なものをあげました。
ほとんどの版は絶版かもしれませんが、初版すらも古本市場には少なからず流れていますので、あせらず探してみることをおすすめします。

●Burney, C., Music Men, and Manners in France and Italy 1770
――ed. H.Edmund Poole, London: The Folio Society Ltd., 1969 /London: Eulenburg, 1974
●Burney, C., The present state of music in France and Italy, London, 1771
 ――Facsimile(1773) rept., New York: Broude Brothers, 1969
●Burney, C., The present state of music in Germany, the Netherlands and United Provinces, 2vols., London, 1773
 ――Facsimile(1773) rept., New York: Broude Brothers, 1969
●Burney, C., A general history of music, 4 vols., London, 1776-89.
――rept., New York: Dover Publications, 1957. 2 vols.
10>ヨンメッリ:2001/03/23(金) 22:30
上3つの日記の方は(上の2つは草稿と完成物?というもので、内容に関してはほぼ同じ)、一見エッセー風、単なる日記帳のようでありながら、その内容からは、彼が諸国の音楽と音楽家、歴史について大変博識高いことだけでなく、実際に体験して、それを明晰な筆致でもって、できる限り正確に伝えようと努めていることがわかります。特に民謡にも興味を持って、楽曲分析をしたり、解説を加えてるあたりは、この時代背景にあって只者じゃないことを示しているとおもいます。
こんなバーニーですから、沢山の研究がされています。逐一挙げられませんので、まずは一つ。かなり古いながら、パーシー・ショールズによる分厚い2巻からなる包括的研究を挙げたいと思います。
内容は、彼の先祖にはじまり、家族、伝記、旅行、著作内容、友人、参考文献等、多数の図版とほぼあたう限り集められた第一次資料を使って、非常に細かく“偉人”としてのバーニー像を構築しています。コレさえあればバーニー痛。ツウ。
●Scholes, Percy A., The Great Dr. Burney, 2 vols., London, Oxford univ. Press, 1948

数年前、ラジオの朝のバロックで、バーニー先生の旅を音楽で綴るという企画があったそうですが。
11>ヨリック:2001/03/23(金) 22:30
ヨリックです。ちょっと多忙なので(引越しの準備等)、
マエストロ・ヨンメッリさまへのナポリ派レスが多少遅れそうです(ぺこり)
どうかお許しください。
それにしてもナポリ派についての和文文献ってありませんよね・・・。
カストラート関連で注目されるくらいですよね。

>302
「バーニー博士の音楽紀行♪」ですね>朝のバロック
そのエアチェック、僕は持っています。
ナポリ楽派では、ピッチンニのアリアとハッセのカンタータ
(この録音現在どこ探しても見つからない・・・.)
が、収録されていたと思います。

それにしても、マエストロは長年シュトゥットガルトにいらっしゃとのこと。
向こうの聴衆の好みに合わせるのは結構苦労なさったのではないでしょうか?
その辺りについて語ってくださると嬉しいです(笑)
ヨンメッリさま(1714-1774)は
ヴェネツィアのシニョール・ガルッピ(1706-1785)とほぼ同時代人で
いらっしゃるのですね。彼の音楽はどう思いますか?
ヨンメッリさまのCDはかなり入手困難だと思いますが、ご自身が推薦されるものが
おありなら教えていただけますととても嬉しいです。
最後につかぬ事をお伺いしますが、
ナポリ派第一期が、Aスカルラッティ
第二期がドゥランテ、フェオ、レオ、ペルゴレージ、ハッセ
第三期がヨンメッリ、ピッチンニ、トラエッタ
その後がパイジエッロ、チマローザと考えたらよいのでしょうか?
ちょっと分け方がよくわからないのでフォローお願いします。
(手元に音楽辞書がないのでちょっとわからない・・・(汗))
教えて君になってしまいましたがどうかお許しください。

僕が手元に持っているCDは、A.スカルラッティ ハッセ ペルゴレージ
ドゥランテ レオ のみで、後期ナポリ派が全くお留守になってしまっているので
いろいろと教えてくださると嬉しいです。それでは・・・
12>ヨンメッリ:2001/03/23(金) 22:31
>291さま
  >18世紀に限らないんじゃないの?さらにはヨーロッパ音楽に限らないかもよ?
>我々の聴いている19世紀の音楽も将来どうなるのやら。
うーん、その通りかもしれませんが、少なくとも19世紀の作曲態度からしていえば、18世紀のものとは明らかに異なっていることは言えるでしょう。作曲家が誰に頼まれることなく、それぞれの自己を表現しはじめたのですから。聴衆も個性を求め始める。ある意味、需要があるから次々に似た曲が生み出されて流行を形成する、という現在のポップス界のあり方は、18世紀の音楽事情と同じ気がします。チマローザ先生は18世紀の小室?

>ヨリックさま
引越し準備おつかれさまデス。
>それにしてもナポリ派についての和文文献ってありませんよね・・・。
 目新しくても実は古いものの和訳とかばっかりで。そのなかで、先月出版された田之倉さんの『ナポリ』(ちくま新書)は良かったです。
>「バーニー博士の音楽紀行♪」ですね>朝のバロック
> そのエアチェック、僕は持っています。
> ナポリ楽派では、ピッチンニのアリアとハッセのカンタータ
おお!さすが師ょ。友人が持っているとのことだったから、安心してしまいまだ聞いていません。
ハッセのカンタータのCDて、ざっと8枚ぐらいあるから、もしかしたら録音されているかも?
ピッチンニは、全曲版以外に、『ティグラーネ』のアリアをゼッペルが歌っていましたが。ピッチンニ先生も作品のわりに録音がきわめて少ないですね。去年は、ピッチンニ・イヤーということで、今パリやリスボンとかでピッチンニ展覧会が行われて注目されているようです。多数のオペラを復活させようと試みているフロリオとピエタ・デイ・トゥルキーニに高期待。
13>ヨンメッリ:2001/03/23(金) 22:32
>向こうの聴衆の好みに合わせるのは結構苦労なさったのではないでしょうか?
一般的に、ドイツに行ってからの作品は、ドイツ風に豊かで重く厚いテクスチュアをもち、1770年にナポリに帰ってから以降は、その様式がナポリに受け入れられず不遇だったといわれることがあると思いますが、ちょっと違うのです。

全部を覚えていないので(~へ~; )ドイツ時代とナポリ時代との曲についてコメントをします。
まず、重い、軽いという言葉が様々な特徴を指しているから混乱するのです。ドイツにいたころは確かに当地のオケにあった楽器の編成を生かして、テクスチュアは分厚くして、受け入れられましたが、リズムはどちらかといえば単純、前古典派的な部分を多く残していました。
しかし、ナポリ時代の曲は、一見テクスチュアは薄く軽く見えるかもしれませんが、リズムにはシンコペやら強拍のズレを多く用い複雑で、対位法的で、全体の調性を考えて曲作りをしたため、耳にはより複雑に聞こえます。そしてこれは難しすぎる、といわれはしましたが、非常に受け入れられ、人生で最高の名誉と尊敬を受けていました。
どちらかというと、聴衆より、自己の進歩を第1に置いた感じです。(進歩は良いとされていたのです)
私の70年代の作品、さらに同時代のハイドン、Ch.バッハのオペラには、従来古典的対位法が初めて用いられた1781年のハイドンの弦楽四重奏作品33、と同じような特徴がみられるようです。つまり、ここに古典派への転機があるとする考えが発生します。

ガルッピ先生に関してはまた後に失礼。
14>ヨンメッリ:2001/03/23(金) 22:33
310 >Caro Sig.ヨリックさま
おそくなりました。
>ヨンメッリさまのCDはかなり入手困難だと思いますが、ご自身が推薦されるものが
>おありなら教えていただけますととても嬉しいです。

音源化は、結構進んでいます。これがファンへの第一歩になればと思い、あえてカキコします。
まず、オペラは4点、うち、ディドネと70年のアルミーダを聞き比べると様式の変化が分かると思います。しかしルセの版、そしてルセの使用した校訂版楽譜も廃番になっているようです。
*『Didone abbandonata』(1763); Frieder Bernius, cond.; Stuttgarter Kammerorchester (Orfeo, C 381 935 F; CD, rec. 1995, rel. 1995)
*『Demofoonte』(第3稿 1764); F. Bernius, cond.; Stuttgarter Kammerorchester (未発売 1996年1月21日, NHK-FM放送)
*『Il Vologeso』(1766); F. Bernius, con.; Stuttgarter Kammerorchester (Orfeo, C 420 983 E; CD, rec. 1998, rel. 1998)
*『Armida abbandonata』(1770); Christophe Rousset, cond.; Les Talens Lyriques (Fnac Music, 592326 WM 382; CD, rec. 1994, rel. 1994)
音源は現在の所ないですが、現代譜として、『Fetonte』(1768)も入手できるかもしれません。シリーズDenkmaler Deutscher Tonkunst,第32&33巻(Breitkopf& Hartel, 1958)探した探した。
15>ヨンメッリ:2001/03/23(金) 22:34
あと、カンタータやらいくつかの宗教曲、インテルメッツォ、CDに楽譜にいろいろでていますが、ここではちょっと珍しいものをいくつか。
*ヨンメッリ『テミストクレ』序曲,他、ニコラ・フィオレンツァ、サッキーニ、アンフォッシ、グリエルミ、チマローザらのシンフォニーア集。演奏団体のHPには注文フォームがあるが、ナシのつぶて。たしかHMV池袋にてめぐり合うが、レアな割に演奏は??
"Sinfonia napolitane", Orchestra da Camera di Napoli,(CD, Antes Bm-CD 981042, 1997)
*ヨンメッリ、ナルディーニ、プラッティ、ガルッピ等、トリオソナタ集。いまさらながらのモダン演奏。
 “The Trio Sonata of Italian Baroque”(Sipario Dischi, CS 39C; CD, rec. 1996, rel, 1997)
*ヨンメッリ、ピッチンニ、ハッセ、サッキーニ他宗教曲集。ペルゴレージの『奥様女中』を原曲として、ツァーンが宗教曲に編曲した曲もあり、当時の宗教曲のあり方について考えさせられる。
 “Salve Regina” (Koch Schwann, 3-6508-2; CD, rec. 1998, rel. 1998)
*ヨンメッリ、レオポルト・モーツァルト他プサルテリウム協奏曲集。ナポリでも好まれていたプサルテリウムを使ったコンチェルト。こちらも演奏はともかく
“Concerto con Salterio”Munchener Kammerorchester (Tudor, 712; CD, rel. 1986)
*ヨンメッリ、ポルポーラ、カファーロ、サバティーノ、他序曲、宗教曲集。ヨンメッリの有名なチャッコーナが含まれる。オーパスのナポリの至宝シリーズ、第9巻。とてもメジャーなのでまずはコレでしょうか。
 “Veni creator spiritus”cond. Antonio Florio, Cappella de' Turchini (Opus 111, OPS 30-254; CD, rec. 1998, rel. 1999)

今の所、入手できるものとしてはこのようなところでしょうか。
ナポリの定義に付いては長くなるので再び失礼。
16>あ:2001/03/23(金) 22:35
Jommelliせんせー、もとい、Cimarosaせんせー。
がんばって、その昔、La Scala でやった。
Fetonteの音源を入手すべし。
おれの記憶では、I.Bolton指揮で、
L.Serra,C.Rayam,J.Bowmanらが出演。
イタリアで探せばあるぞ、きっと。
17>ヨリック:2001/03/23(金) 22:36
こんばんわ。ヨリックです。
今日は梅田のタワレコで次のものを購入しました。

ヨハン・アドルフ・ハッセ 「クレオフィーデ」全曲(Capriccio)
カペラコロニエンシス ウィリアム・クリスティー指揮
ヴィンチ レオ他 「ナポリのオペラブッファの黄金時代」(Opus111)
カペラ デ トゥルキーニ アントニオ・フロリオ指揮

前者は前から欲しかったのですが、オペラ全曲4枚組みなのでちょっと買う
踏ん切りがつかなかったもの。後者は、マエストロ・ヨンメッリが教えてくださった
シリーズの中で唯一おいてあったものだったので買いました。
どちらにせよ、ヨンメッリ氏に背中を押された格好です。

さて、レス
>287
さて、レオナルド・レオとドゥランテですがその二人の違いは
作曲のジャンルの比重の問題ともとれそうです。
レオの作品の中で比較的録音される機会に恵まれているのは
6つのチェロ協奏曲集ですが、その中でもはっとするような
厳格な対位法を見ることができ、しかも、うまく緊張感を高めるように
効果的に使われているのはさすがだなと思います。(例えばニ長調)
その点についてはドゥランテも同様で
協奏曲ト短調(イル・ジャルディーノ・アルモニコによる録音あり)
なんか聴くとそうです。
ただ、レオはオペラブッファの創始者の1人であるのにたいし
ドゥランテは劇場の仕事をしなかったため、ドゥランテはストリクトだと
思われてしまっているようですが、彼のチェンバロ曲なんて聞くと
愛らしいユーモアセンスも感じられて
結構、ブッファでもいけてしまう人なのではないかと思ったりします。
ドゥランテの弟子のペルゴレージなんかも、ジャンルによってかなり
作風を変えていますよね。どちらかといえばゴテゴテしたオペラセリアと
比較的素直でお茶目なインテルメッゾ、結構ストリクトな宗教曲(例えばミサロマーナ)。
これだけ応用が利くのも、基本的な音楽教育をみっちりと仕込まれていたからなのでしょうね。
それにしても、テキストがフックス御大のものだとは予想外でした。
18>ヨリック:2001/03/23(金) 22:36
ヨリックです。
引き続きナポリ派レスです。

前期ナポリ派のブッファの表現は、
常動曲風の伴奏の上でソプラノが軽やかに上下行するというスタイルで
今から見ればさして個性的でない類型的な表現のように思われるかもしれないけど
僕にはピグマリオンが作った石像に命が吹き込まれて動き出す瞬間のような
軽やかなアルカイックスマイルが、それ以後のより表現的なドラマティックな
スタイルよりも、なぜか魅力的に思えるのです。

さて、ペルゴレージが前古典派か否か、という話ですが
前古典派という概念がえらく雑多な広い範囲のものを漠然とさす
ものとして使われているということを念頭に置きつつ思うに、
前述のブッファにおける感情表現法が、器楽の分野にまで
適用されたのがギャラントスタイルといえなくもないような気もします。
ペルゴレージ作とされるオルガンソナタ(偽作の可能盛大)がまさに
そうですし、1750年代のあまり個性的でない作曲家(例えばボン・ディ・ヴェネツィア)
のチェンバロソナタには明らかにセルピーナの歌声を感じる事ができるような
気がします。そういう印象から、ペルゴレージを前古典派と見なしただけのことです
19>ヨリック:2001/03/23(金) 22:37
ヨリックです。長文レスお許しください
>ナポリ派の声楽曲CD
この時代のオペラ作品を頑張って出してくれているのは
BonGiovannniですよね。ペルゴレージのオペラセリアを
マルチェロ・パンニ指揮のペルゴレージ劇場での演奏のCD化は
よい企画だと思います。これで、バックがオリジナル楽器なら
非常によいのですが・・・。ただ、意気は買いますが実際の
購入は恐いです。例えば、がるっぴの宗教曲を演奏しているモラヴィア
交響楽団ってどこだ!?・・・・ちょっと恐くて買えません。
むしろ、結構いい線いっていると思うのが、フンガロトン。
ポルポラの室内カンタータ集は結構面白かったです。
室内カンタータなら一枚ですし、軽く聞けるし、地雷踏んでも
納得がいくので、オペラが増えずに、こういうのばかり増えてしまいます。
例えば、ブライアン・アサワのA.スカルラッティの室内カンタータ集は
愛聴版です。想い人のことを考えると、無性に聴きたくなる一枚です(^^;
フローリオははじめて聴きましたがなかなかいいと思います。
今後彼のナポリ派シリーズを収集していきたいです。
20>ヨンメッリ:2001/03/23(金) 22:38
ヨリックさま
>今日は梅田のタワレコで次のものを購入しました。
これはこれは、どこかでお会いしているかもしれませんね。

>彼のチェンバロ曲なんて聞くと愛らしいユーモアセンスも感じられて
そうそう、彼は劇場活動をしていないので一見つまらなく感じるかもしれませんし、私も彼の宗教曲を聞いてみても、マジメだなぁという印象しか持っていませんでした。
しかし、このチェンバロのための曲(ファクシミリ楽譜:Bibliotheca musica bononiensis, Sec.4, No.168; Bologna; Forni, 1974)を聞き、そこにかなり新しい和音やらの遊びを感じて以来、今や大変興味を持っています。

>テキストがフックス御大のものだとは予想外でした。
フックスのGradus ad Parnassum のラテン語初版テクスト(1725)は、1761年にイタリア語に翻訳されて(Reggio, 1761)音楽院の標準的な作曲理論テキストとなりました。しかし、それ以前にも初版本をレーオはすでに所有していたように(ナポリ音楽院所蔵の同書にある署名より)60年代以前から使用されていたことがわかっています。
ドゥランテの指導の主眼は、このテキストで述べられている5つの種類の対位法を中心に教えることだったようです。
もちろん、フックス以外にも、和声、歌唱法、演奏法など多くの教則本はあり、レーオやドゥランテ自身も著作を残しています。しかし、これらはまだまだこれから研究が進まないと、あきらかにならないでしょう。後少しすれば、パエールの声楽教本が出版されるらしいですが、19世紀物ですらこれですもの。
21>ヨンメッリ:2001/03/23(金) 22:39
ナポリ楽派とうタームについてですが、これは今の所、ナポリの4つの音楽院に関係する作曲家、演奏家等の音楽家を、音楽の様式的区分ではなく、地理的、歴史的区分の用語として考えて呼ぶもので、これはさらに便宜上3つに分けられるというものです。
定義の範囲については、異論も多く、19世紀の本などでは、古くはティンクトーリスが1480年に王室礼拝堂楽長になって以来、19世紀の同時代人まですべてをナポリ楽派とみなしているものもあります。(これは単にお国自慢の影響でしょう。)
 普通はティンクトーリスらフランドル出身のナポリで活躍した音楽家を、古ナポリ楽派と呼んで区別し、一般的に、スカルラッティがナポリにやってきた年を、発展への基礎となった年と置いて上限とし、以降、スカルラッティとの師弟関係から第1、第2、第3世代と分けて、下限を音楽院が1806年にフランス政府によって統合されるまで、を大まかな範囲と設定するのが一般的でしょうか。
ということで、ナポリ楽派の最初期の研究家フランチェスコ・フローリモは
1:スカルラッティ、ログロシーノ、ハッセ、レーオ、ドゥランテ、ペルゴレージ、グレコ、ジッツィ、
2:ヨンメッリ、ピッチンニ、サッキーニ、グリエルミ、トラエッタ、アンフォッシ、テッリャデリャス
3:パイジェッロ、チマローザ、トリット、ツィンガレッリ
といっています。
しかし、結局改組後の音楽院の先生は旧音楽院出身者達だし、旧音楽院に入学した最後の世代のスポンティーニなどは1851年まで生きているので、明確な線引きは不可、というか意味がない。
出身地で限ると、ハッセは?←ドイツ出身
ピッチンニやペルゴレージは?←音楽院の標準修業年限の8年から12年を大幅に下回る在籍年数。(ピッチンニは2年、ペルゴレージは3年)
といろいろな問題を抱え込んでいます。
このように、とにかくどのあたりの時代かざっと分かるように、との目安程度に考えてください。
音楽だけでナポリ楽派を定義するのは、1970年代頃に否定されて一般化したように、周知の事実ですが、ただし、宗教曲については、ナポリの伝統が色濃くみられるため、今後はこちらからのアプローチによってナポリ楽派の再定義迫られる日が来るかもしれません。

22>ヨンメッリ:2001/03/23(金) 22:39
ヨリックさま
>前古典派という概念がえらく雑多な広い範囲のものを漠然とさす
>ものとして使われているということを念頭に置きつつ思うに、
>前述のブッファにおける感情表現法が、器楽の分野にまで
>適用されたのがギャラントスタイルといえなくもないような気もします。
>そういう印象から、ペルゴレージを前古典派と見なしただけのことです。
レスありがとうございます。
まさに、先ほどの投稿のように、音楽面から「ナポリ」というのは定まっていない以上、地理的、歴史的にナポリ楽派に所属する音楽家であっても、音楽面で、前古典派との類似が多く感じられるとのことですね。
このあたり、どちらかというと主観の問題で、外側にあたるの定義を云々言うよりも、まずは音楽そのものをみないと、ですね。そのあたり、ヨリックさまの表現てヨイですね。

>フローリオははじめて聴きましたがなかなかいいと思います。 今後彼のナポリ派シリーズを収集していきたいです。
フローリオ様の次の次の企画(内緒)は、ピッチンニ、パイジェッロ、チマローザへ行くらしいです。眼がはなせません。これはフローリオといっしょにやっているディンコ・ファブリスに注目すべきなのでしょう。チマ協にも。
ヴィンチの『ガレー船の新婦』は素晴らしいです。初期のオペラ・ブッファはこのようなのですね。自筆譜にはない、アラブ風な器楽曲も挿入してあったり。冒頭は古い民謡にしばしばみられるように、ドリア調でかかれてあります。こちらの適用の才もなかなか。

ヨンメッリ@こんな時間にマンチーニとボワモルティエのソナタを練習中
23>あ:2001/03/23(金) 22:40
ヨリック&ヨンメッリ!
奈ポリ派スレ立てなさいって。

”クレオフィーデ”は嫁ッリ先生も愛用の
Berkshire.outletで3000円ぐらい。
タワーで買うと損します。
ここに、出てくるソプラニストの
ランダル・ウォンは、唯一まともなソプラニストですな。
アリス・クリストフェリスが有名だけど、
音程とか、技術面でイタイ。
24ヨリック アバンドナート:2001/03/23(金) 23:43
こんばんは。見捨てられてしまったヨリックです(涙)
( ´∀`) さんが移行措置をとって下さったので
僕が続きの作業をしておきました。
それにしても、タイトルからして、かなり閲覧者が限られそうな
スレッドになってしまいました(^^;
僕自身は、他のバロックにも興味があったりするわけですが・・(涙)

>ドゥランテのチェンバロ曲
Stdii e divertimenti per cembalo
(チェンバロのための練習曲とディヴェルティメント)
各6曲づつ計12曲の曲集です。
Laura Alviniの演奏でTactusよりリリースされています。
このCDをきいてAlviniが好きになりました。
音楽史的にはバロックから前古典派への過渡を示す
鍵盤曲の作例として著名なようです。
対位法によるStudioと和声的なDivertimentoを交互に
配置しています。対位法を使いつつもバッハには珍しい
お茶目で軽妙な色合いを感じる事ができます。
僕の中では「おもちゃ箱」とよんでいて、愛聴板の一つです。
この楽譜を手に入れたかったりするのですが、一体どうすればよいのでしょう?
25ヨリック神父:2001/03/24(土) 00:57
引き続きレスです。
>これはこれは、どこかでお会いしているかもしれませんね
・・・・・ということは、マエストロは関西のいずこかに?
僕は関西に住んでいたのですが(おとついまで)
就職の都合で引越しです。ちなみに、3月26日より5月までは
研修期間のため身動きが取れなくなり、ネット接続も不能になります。
せっかく、マエストロとお知り合いになれたのに残念です(涙)
さらば学生生活よ(爆)

>ナポリ派の系譜
どうも丁寧にご教授くださりありがとうございます。
つまり僕の中では、第二世代以降は白紙・・・・ということですね。
頑張って聴かなきゃ・・・(笑)。
やっぱり、バッハも聴かなくちゃダメ?
19Cには音楽学もナショナリズムの影響を免れなかったという事でしょうか。
ドイツ一元論を打破する為には、それに対抗するような概念
(イタリア起源の「ナポリ楽派」)を構築する必要があったのでしょう。
そういえば、中学校の頃音楽の先生に「音楽の父がバッハで母がヘンデル。
音楽は比較的新しい芸術でドイツで作られた・・・」なんて、今から考えれば
ゾッとするような内容を習った記憶があります(苦笑)

>オペラブッファ
ちょっと時代がずれますが、ガルッピのものもよいように思います。
こちらは、フンガロトンから出しているカペラ・サヴァリアが力を
入れているようです。僕が持っているのは「田舎のコーヒー店」
”IL Caffe di Campagna”のみですが・・・。彼の生き生きとした音楽は
ペルゴレージと並んで才気ある女性とマッチするような気がします。

>あ’さん
ぐわっ・・・僕は6,700円で買ったので大損です。
指摘されるまで彼(ランダル・ウォン)がカウンターテナであることに
気が付きませんでした(汗)。それほどに上手ということでしょうか・・・。
それにしても、クレオフィーデ。歌い手は一流、伴奏もテンポよし。
ハッセ独特のアップテンポなハイテンションの音楽に(耽美性誇大妄想的英雄音楽?)
溢れ出てくるトリルトリル、コロラトゥラの嵐・・・・もうしばらくはお腹いっぱい、幸せです(^^)

というわけで、今日はこれで失礼します。おやすみなさい、
26ヨンメッリ:2001/03/24(土) 02:14
ヨリック様
いつのまにやら隔離状態。・・・(゜Д゜)y─┛~~
>・・・・・ということは、マエストロは関西のいずこかに?
僕は関西に住んでいたのですが(おとついまで)
就職の都合で引越しです。ちなみに、3月26日より5月までは
研修期間のため身動きが取れなくなり、ネット接続も不能になります。
せっかく、マエストロとお知り合いになれたのに残念です(涙)
さらば学生生活よ(爆)
コチラも、今関西です。一種のネ爺ですかねェ。せっかくの機会だったのに、とてもざんねんです。そういえば、レスをこちらに移したあ”さんも関西でしょ?ナポリにたいしてアツイアツイ。ま、ナポリはイタリアの大阪みたいなとこでもあるし。

タクトゥスは、本当に意欲的です。スカルラッティのカンタータ集やら、メルチのファゴットソナタやらを、しかも一流の演奏家による録音で次々リリースしているのは妙にオソロシイ。この録音に使用されているドゥランテなどの楽譜は、先レスで書きましたように、ボローニャのフォルニFORNI出版社からでています。
フォルニのホームページからも直接買うこともできますが、いや、もしかしたら、次のアメリカ古本屋総合サイトを経由した方が、もっと別の資料にも目をつけることができていいかもしれません。
http://www.bibliofind.com 
出版社のコーナーにforniと入れれば、数十頁もでてきます。この会社は、イタリアの歴史的著作やら、楽譜やらを数百冊もファクシミリとして出版しているのです。楽譜だと、ピッチンニやらサッキーニ、サリエーリ、モンテヴェルディ、ハッセ、ポルポーラ、アリオスティ、ボノンチーニ、マルチェッロなどの作品もだしていますので要チェック。このサイトだと、フォルニ出版の本は目下フィレンツェにある本屋Athenaeumしか扱っていないと思いますが、直接買うのとほぼかわらない良心価格でかえますし、なによりとても感じの良い本屋さんなので、とてもおすすめします。
27ヨンメッリ:2001/03/24(土) 02:15
>19Cには音楽学もナショナリズムの影響を免れなかったという事でしょうか。
音楽学ありきのナショナリズムではなく、ナショナリズムありき、その道具としての音楽学だったということができるでしょう。当然この時代の著作の多くには自国中心の偏りがみられます。たとえば、19世紀に、ナポリの著名人列伝を書いたマルトゥシェッリは、スカルラッティをナポリ生まれで、ナポリで教育を受けたナポリ人だと、事実と反することを臆面もなく述べていたり、と、枚挙に暇がありません。
われわれのように他国にて西洋音楽史について云々している様子は、アチラから見れば滑稽かもしれません。勝手に宣伝してくれているわけだし。ま、それはさておき。

ガルッピは他にボンジョバンニからもいろいろ出てますが、やはりこのナポリ全盛時代にあって、他国(イタリアは多くの国に分かれていた)出身者にもかかわらず活躍していた珍しい人物だけあって、今の耳からしても、大変才気を感じさせます。アンサンブルフィナーレの手法とか。先日「田舎のコーヒー店」の楽譜を入手したので、また詳細に付いては報告します。
ほか、ナポリ以外だとサルティ、マルティン・イ・ソレールなども気になるところです。
28まま:2001/03/25(日) 23:15
いちおうage
29ヨリック神父:2001/03/26(月) 07:23
ヨンメッリさま。あ’’さま。先に述べたような事情で
これから一月ほど留守にします。
マエストロには、レスのお返しができないのが心残りです
(ちょっと時間がありませんでした)
このレスが、1月後まで残っていることを祈りつつ、
しばしの間、失礼させていただきます(ぺこり)
30インド人:2001/03/26(月) 14:24
   /⌒~~~⌒\
 / ( ゚>t≡ )y─┛~~
(_ ノγ U  ∩_∩)   THANK YOU 2ch     ┌───────┐
  α___J _J         and          (|●        ● |
  / ̄ ̄ ̄ ̄\  GOOD-BYE 2ch WORLD! /.| ┌▽▽▽▽┐ |
 /     ●  ●                   ( ┤ |      |  |
 |Y  Y       \ またどこかで会おうね  \.  └△△△△┘   \
 | |   |       ▼ |                  | \あ\      |\ \
 | \/        _人| ∧∧∩゛    ∧_∧     |     \り\     | (_)
 |       _/)/)/( ゚Д゚)/     (´∀` )   __ n    \が\.  |
 \    / 〔/\〕 U  / ∩∩ (    )o/  \ ヽ    \と\ |
  | | | c(*・_・)  |  |ヽ(´ー`)ノ_|  |  | (__丿    |.  /\ \う | (-_-)
  (__)_) UUUU /∪∪ (___)(_(__) ⊆_    ヽ_┘  └──┘(∩∩)

31ヨンメッリ:2001/03/28(水) 03:33
ヨリックさま
行ってらっしゃいませ。1ヶ月後にまた待っています。
それではお元気で\(o ̄∇ ̄o)/
32名無しの笛の踊り
age