ホロヴィッツ

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ホロビッツの音や表現が特殊なのは、その奏法にあります。
先ず、小指をクルッと丸めておいて、薬指と中指で鍵盤を引っ掻くように弾くのです。
そうすると高音部のメロディーが異常に強調された音が生まれます。

オクターブは手首の上下運動を使わずに、肘の前後運動で鳴らします。
こうするとボクシングのジャブのような高速反復運動が可能になります。
(ホロヴィッツ自身ボクシングの試合に通いつめていたという記録アリ)
もう一度ビデオを見てください。
あの稲妻のようなオクターブはこうして生まれたのです。
標準的な奏法では絶対にあのような音は作れません。

見せ場のない静かな部分の演奏は、指を伸ばして指の腹で鍵盤を撫でるように弾きます。
こうすると弱音の微妙なコントロールがやりやすくなります。