今日の岡山での悲愴はアンサンブル的にやや雑然としたところがところどころにあり、表現としては
どうだったのかなあと思った。去年来日したチェコ・フィルの悲愴は終始深い音でその音がこちらの
ハートにビンビン響く演奏だったので、今日のN響は自分的には物足りなかった。今日の圧巻は
諏訪内のヴァイオリンの音の鳴りであった。去年聴いたヴァイオリン協奏曲は諏訪内はサロネンと、
あとはヒラリー・ハーン、庄司紗矢香、神尾真由子などであったが、そのどの生演奏よりも
今日の諏訪内の鳴りは圧倒的だった。どうしてあそこまで鳴るんだと思えるくらいの響きだった。