ウィーン響のコンサートに行ってきた。このスレやブログの感想などを読むと今日やる2曲はもう1つというような記述が多かったので
期待度はかなり低かった。でも実際の演奏は2曲とも素晴らしかった。ピアノ協奏曲の第1楽章ではピアノがただ弾いてるだけにしか
見えなかったので高いチケット代になってしまったかと思っていたら、第2楽章から一変。ピアノの音がこっちまでなんかスーっと入って
来るようになってしかもウィーン響ともバッチリと合ってきてとてもよい協奏曲になった。マラー5番の第1楽章はスローであったが演奏自体は
そう悪くはなかった。それでもやっぱりやや重く感じるところもあった。それが第1楽章中盤ぐらいから一体感が出てきて最後までいい感じで
演奏ができていた。しかも心に響く音がこれでもかというほどあったので自分は感動の連続だった。今日がいい演奏になったのは何度かやって
きた曲だから最後になってうまくまとまったとか、これで最後という気持ちがいい方向につながったとかあるかもしれない。あと1つは観客の
熱い視線が演奏者のやる気の後押しになったのではないかと思った。会場はずっと張りつめた空気の中で観客が一生懸命聴いているのが自分の
席からよく見えた。自分は4階の中央席で2階から4階までの両サイドの人の様子がよく見えたからその熱い視線も時おり観察できた。