ってかさ、ロマン派最大の作曲家って誰よ?2

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20名無しの笛の踊り
797 :名無しの笛の踊り:2011/07/06(水) 08:02:19.79 ID:eyPUqZ7/
>>796
792です。考え直してみるに、
メンデルスゾーンを否定⇒再評価⇒否定⇒再評価する議論は、
19世紀から20世紀を通してロマン派音楽の最大の議題だったわけです。
このスレの議論がメンデルスゾーン中心になるのは、ある意味仕方がないかも。

まず、散々世話になっていたワーグナーが、メンデルスゾーンの死後に
「音楽におけるユダヤ性」という人種差別的評論で攻撃した。
精神性wの欠如、という言い方はここに始まるのですね。
また、1848年の革命の精神(メンデルスゾーンは死んでいて知ったことでは
ないのだが)の欠如、新古典的な形式主義という批判は、
そのままブラームスをメンデルスゾーンの代理人として闘争が継続された。
一方、ヴィクトリア朝のイギリスでは、19世紀を通してメンデルスゾーンは
ロマン派音楽の代表として受容された。
ところが、世紀末前後から、ヴィクトリア的な文化の批判がイギリスでも起こり、
その槍玉としてメンデルスゾーンがあがった。やはり精神性wがないと言われた。
その後の20世紀前半のナチスによる政治的な弾圧は有名なところで。

さすがに21世紀には、この議論は決着すると思う。