【和声法】クラシックの音楽理論12【対位法】

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191164
>>184
vii、ii、iv(および vi)で構成される和音については、上にも書きましたが、
反復進行中に現れIV(7)から進んだりIII(7)に進んだりするものについては、
含まれるviiは限定進行音ではありません。
そうでなくて単独で現れIに進むものは、芸大和声本ではV7またはV9の根音省略形とされています。
根音省略形という考えを認めない理論ではVII(7)の和音とされるでしょうが、
それは名称、理論の問題であって、いずれにせよそこに含まれるvii、iv(および vi)が
限定進行音(それぞれi、iii、vに進むのが自然)であることには変わりないはずです。
であれば、これらが重複されれば芸大和声本の公理には違反することになります。

>>164の作例(反行だからいいかと思ったけどちょっとぎこちなかったかもしれません)は
特に調とか意識していなかったので、F-Durのドッペルドミナントととられてもいいですが、
いずれにせよ芸大和声本では属7の形の和音の第3音は限定進行音なので、
少なくとも公理に反するという点において悪いはずではあります。