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【和声法】クラシックの音楽理論12【対位法】
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2011/08/12(金) 03:47:50.53 ID:meHgcuZI
反復進行についていろいろ書きましたが、実際のところ、BWV564の
議論されている箇所の進行が反復進行とは全く関係無いということははっきりしています。
というのは、他の曲で同じような和声進行が単独で使われているからです。
BWV532、プレリュードの終わりから5小節目。
ttp://erato.uvt.nl/files/imglnks/usimg/5/52/IMSLP01317-BWV0532.pdf
BWV565(偽作の疑いがありますが18世紀の作品であることには変わりない)、
最後のページ2段目のAdagissimoの部分。
ttp://imslp.info/files/imglnks/usimg/f/f4/IMSLP01335-BWV0565.pdf
私が
>>164
でBWV564を出したのは、この進行が連続で使われていて印象的で分かりやすかったからに過ぎません。
これらを見ると分かりますが、この進行は、曲の終わり付近でジャーンって感じで
荘厳な雰囲気の時によく出てくることがわかりますし、普通は半音上がるはずの導音が
バスでトニックの第3音に進むという、(個人的には思わずのけぞってしまうくらい)
意表をつく大変斬新な進行で曲の最後をドラマチックに盛り上げているのが分かると思います。
反復進行は、一般的にさくさくっと進んでいく感じで、上に書いたようにパターンを
同型に保つ理由で導音が限定進行をしていなくても何の変哲もなくごく自然に聞こえるものです。
>>183
さんには、BWV564のGrave4小節目からの部分、そんな感じで何の変哲もなく聞こえるんでしょうか。