西洋音楽のビートが無かった朝比奈に「細部のえぐりの凄み」なんてあるわけがない。
四拍子がまともに振れなかったの、知らなかったの?
朝比奈の指揮は、流れている音を棒で分けるものであっって、
ビートに乗って音楽が進行しているというのを、
理屈では解っていても、感性的に解っていなかった。
当然、音痴だから、和声など、全く解っていなかった。
大人になってから音楽に接したシロウトの悲劇。
演奏は基本的に棒には関係なく楽員が勝手に弾いていただけ。
そこが良かったのかも知れない。
西洋音楽のシロウトだったからこそ、むしろ日本人多数派の感覚に近かったのではないか?