>>345 クーンの指環、お気に入りに追加でしょうか。
録音でも演奏の良さは十分に伝わってきます。欧州の音楽界の奥深さが
思われます。
バイロイトは学部生のころに一度行きました。ご指摘のとおり
必然的に混ざる構造です。「覆われた管弦楽」です。オーケストラの
音が直接客席に届かず、屋根で反射します。よって混合します。
『パルジファル』ではこういう神秘的な音響が作品によく合ってるのかも
しれませんが、『マイスタージンガー』ではちょっと物足らない気が
します。渡辺護著『リヒャルト・ワーグナーの芸術』にこの点について
詳述されています。
http://sakuraweb.homeip.net/uploader/src/up140055.jpg 画像はレコード会社の販売戦略、広告にまんまと乗せられて買ったCDです。
「退廃音楽シリーズ」〜ドイツ第三帝国(ナチス)の弾圧によって
禁じられ、失われた音楽〜です。
ブルーノ・ワルターが初演したブラウンフェルスのオペラ『鳥たち』は
華麗です。響きの魔術師シュレーカーの『烙印を押された人々』は
「その音楽のあまりにも扇動的な官能性故に、当時のドイツの紳士
淑女にとって、このオペラを観に行くだけで性的犯罪に等しいと
さえ言われ、まさにナチスが糾弾した退廃音楽中の退廃音楽」という
オビの文句に煽られて買いました。音楽は非常に立派です。
このシリーズをお持ちの方は少なくないと思います。