ブルックナー 交響曲第7番

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125名無しの笛の踊り
カラヤン・VPO('89)
昨日あれだけアーノンクールをけなした上に、今更カラヤンVPOもないだろと思うでしょうが……
これは名盤ですね 構成力、音色、テンポ、デュナーミクの強弱から全休の後の間の取り方まで完璧です
7番の演奏で背筋が震えたのはずいぶん久しぶりな気がします

で、何故今更そんなことと思う方に……
私はアンチカラヤンで、カラヤンの話題が出ると
「カラヤン(笑)」とか「カラヤンのCDは鍋敷きにちょうどいい」と書き込む側だったわけです
別に某大御所評論家U大先生信者ではないし、BPOの全集も聞いていていながら、実際にカラヤンを聞いて感動したことがなかっただけなんです
もちろん完璧に近い構成力やオケを把握して絶対に破綻させない点などには一定の評価をしていましたが、
どれを聞いても魂が宿ってない それでいて精巧に出来ている
まるで魂の抜けた人間 つまり死体を目の前にした気持ち悪さのようなものを持ってたわけです
で、今回もどうせ死体だろと思っていたら、生きていてしかも自分好みの美女だったんですから驚きは相当なものです
今まで10年間ブルックナーに関してはクナ信者だったのですが、
比べて遜色ないどころか3楽章以外はカラヤンのほうが上じゃないかと思いますね

「どうせカラヤンだし」という先入観は完全に消えましたし、今まで忌避してきた自分を恥じてます
ということで「カラヤン(笑)」は二度と使わないとここに誓います