>>136 ジークリンデが叫び声を上げるのは
来るべきジークフリートの出産をイメージしていると言われている。
ジークムントの前ではただの鉄クズにすぎないノートゥング。
ノートゥングはジークフリートの象徴として扱っている。
ジークフリートは助産士ミーメの手によって取り上げられたが、
それはジークムントが他界したあとの話。本来は3人揃っている場面はありえないが、
だからこそ、演出上ではこのノートゥングを抜くシーンはかなり重要視されることが多く、
ジークムント、ジークリンデ、ジークフリートが唯一揃うシーンとも言われる。
なぜか糞扱いされることが多いシュトゥットガルトのリング。
その中のワルキューレではこれを非常にわかりやすい形で表現している。
ジークリンデの子宮に輝く意味深な光。
そしてジークリンデの体内から抜き取られるノートゥング。
一度は見てほしい名演出。