912 :
名無しの笛の踊り:
ベルグルンドの廉価盤買って初めて聴いたけど、こりゃ素晴らしいね。
室内オケ編成のブラームスも初めてだったけど、これは古典配置で
ビブラートもほとんど抑えた同時代的アプローチ。
その響きは発見の連続で、ベートーヴェンをピリオドで聴いた時
以上の驚きだった。
重なり合う声部と和声が絶妙なブレンドを伴いながら、くっきりと
透けて見える。
あの重たげに重なる音の連なりにブラームスが施したオーケストレーションの
真価は、こうした規模の編成と古典配置、そして奏法と高い
技量で演奏されてこそ最大限に発揮されるということが、よくわかった。
個人的にはブラームスのオーケストレーションには疑問を持つ
こともあったが、これを聴いて紛れも無い天才だと思い直した。