474 :
名無しの笛の踊り:
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全く賛成だな。カラスが歌うと、初めての曲でも、そのよさがわかることが多い。
また、その前の書き込みでサザランドがでてきているが、彼女の歌は
そうはいかない。バロックのオペラを意外なほどうたっているけど、
様式がそぐわない。
いわば、ロマン派のセンスで歌っている、というかヘンデルもドニゼッティも
歌い方が同じ。
バロックも、例の甘ったれた声で憂愁のこもった歌い方をしている。
なんせ、中学時代にヘンデルのオペラは彼女主演の「アルチーナ」しかなかったので
何回も聴いて、彼女が浮いていることには確信がある。
断じて、某レコード誌オペラ担当の評論家にえいきょうされたわけではない。
彼女のセミラーミデを聞いてみるとわかると思うが、
2度繰り返して歌うメロディがおおく、常道として最初は譜面どおり、
2回目は装飾をつけるのが、常識なんだが、
サザランドときたら、最初からヴァリアンテで歌う始末。
重唱がおおいので、さすがに勝手に音をひきのばすということはやっていないが、
またできない状況だが、ほかの歌手がアジリタの粒を明確に聞かせているのに
彼女だけは、レガートがかかり、異質もいいところ。
カラスの評判の悪い「セビリアの理髪師」を聴くとよくわかるんだが、
ベッリーニ、ドニゼッティとは、まったくちがった歌いかたをしている。
まだ、有名な発音の欠点はどうにもならない。
カラス・スレだというのに、サザランドの悪口の連続になってしまった。
ただ、これはぼく自身のずっともってきた違和感なので、人から指摘された
わけではない。
同僚にオーストラリア人がいて、なにかというとサザランドをもちだすので、
いかにはぐらかすか、苦心している。