518 :
513:2009/10/20(火) 23:29:35 ID:g0/30hrI
>>516 彼のピアノ協奏曲については、ちょっと私はついていけないところが
あるんですよ。それこそ終楽章がくどい。でも、最後のほうのコーダのワルツっぽい
動きが繰り返されるところで、ふっと短調になる部分の魅力はたまりません。
シューマンって、ほんと、不思議なんだよなあ。野暮ったくてやりきれないと
思う箇所のすぐ隣に極上の洗練があったりする。
これがショパンだと非常にうまいこと全体に洗練さのオブラートがかかってて、
たとえばマズルカの粗野な部分が微妙に耀いたりする。
来年はこの2人そろって生誕200年ですけどね。
>ふっと短調になる部分の魅力
これって協奏曲に限らずシューマンの魅力だよなあ。
520 :
名無しの笛の踊り:2009/10/21(水) 15:46:05 ID:ZU3GzyQ6
>>519 たとえば、協奏曲以外ではどの曲のどの部分かな?
>>520 来年、ピアニストのコンサートではショパンとシューマンを同じリサイタル
で取り上げるものが多そうな予感。
ショパンのバラード2番の次にクライスレリアーナを弾くとか。
この両曲、互いに献呈しあってるしね。
521 :
名無しの笛の踊り:2009/10/21(水) 15:50:51 ID:ZU3GzyQ6
>>520じゃなくて
>>518でした。
シューマンはショパンのバラード1番の自作自演をきき、この曲が一番好きだ
といい、ショパンは私も同感でうれしいと返答。そのお礼の意味を込めて
バラード2番をシューマンに献呈するものの、シューマン先生「1番のほうが
よかった」のようなことをもらしたとか。
確かにバラード1番はショパンの作品の中でもその奔放さがどことなくシューマン
の気を引くものがありそうだけどね。
で、シューマンはバラード献呈の返礼として名作クライスレリアーナをショパンに
ささげるも、ショパンは無関心の様子。かわいそうなシューマン。
シューマンは評論家として相当鋭くショパンの音楽に切り込んでるけど、
ショパンはシューマンの音楽にはほとんど興味なし。あるときショパンの
ピアノの上に謝肉祭の楽譜があるのを見つけた弟子が、そのことをショパンに
たずねると、ショパンは露骨にいやそうな顔をした、なんてエピソードもある。
先週の土曜日、ショパン&シューマンのプレ生誕200年コンサートに行った。
いちばんよかったのはおまけ?で演奏したモーツァルトだったけどね。
ショパンは本当にシューマンの作品に興味がなかったのだろうか
関心がないように装っていただけではないだろうか
シューマンと違ってショパンの性格なら有り得る気がするのだが・・・
聖と俗の混合はシューマンにもマーラーにも見られる
525 :
名無しの笛の踊り:2009/10/22(木) 16:17:12 ID:dGCW4ZvE
たしかショパンはPソナタ2番をシューマンに捧げようとしたのに、
最終楽章が「メロディがない」と貶されて突っ返された、というのを読んだことある
初心者です、失礼します。
NHKの「スーパーピアノレッスン」でミシェル・ダルベルト先生が弾いていた
謝肉祭を聞いて大変感動しました。
調べた所、ダルベルト先生の謝肉祭が入ったCDは見つけられなかったのですが、
存在するのでしょうか?
もし、無いのならお勧めのピアニストを教えて頂けないでしょうか。
527 :
名無しの笛の踊り:2009/10/22(木) 17:38:47 ID:dGCW4ZvE
>>526 ダルベルト先生のは知りませんが、この曲に関してはミケランジェリを超える演奏は無いと思う
528 :
名無しの笛の踊り:2009/10/22(木) 18:45:00 ID:0mBDktfH
>>525 それは作り話のような気がするなあ。
それにシューマン自身の批評をみる限り、バラード2番よりソナタ2番のほうを
評価してるように読み取れる。それにしてもシューマンのこのソナタ2番の
評論はおもしろいですよ。
529 :
526:2009/10/22(木) 18:47:39 ID:/OIpzG4z
>>527 ありがとうございます!
早速、ミケランジェリを聴いてみます。
530 :
名無しの笛の踊り:2009/10/22(木) 20:19:13 ID:dGCW4ZvE
>>528 525ですが、そう言われるとそんな気もするのですが、
英BBCのシューマン特集でけっこうアカデミックな番組だったから信じてたんだけれど。
シューマンの批評も読んでみるわ
>>529 楽しんでね
531 :
名無しの笛の踊り:2009/10/23(金) 20:24:21 ID:4TSOttEu
>>530 ちなみにショパンのソナタ2番の献呈者は「無し」となってますね。
葬送行進曲を含んでいるから当然だ、という解説を見たことがあります。
確かに葬送行進曲を死者ではない友人知人に献呈するというのはなさそうに
思える。
532 :
名無しの笛の踊り:2009/10/25(日) 21:10:55 ID:R9uxEdSn
シューマンのピアノ曲はソフロニツキーで好きになった。
いろいろ聴いてみたいのでデムスの13枚組買ってみるわ。
ここでは賛否両論みたいだね。
>>526 謝肉祭ならネルソン・フレイレかな。ダルベルトのはないと思う。
ミケランジェリのも持ってるけど、自分は他の曲の演奏も含めて彼の良さがよくわからなくってw
>>532 ソフロニツキーのシューマンはいいよね。
不健康な生活で天才がぶっ壊れた感じになってるのがまたいい。
>>531 葬送行進曲を偉大なる英雄と思っていた人物に献呈する気満々だったベートーヴェンは…
テ
た
ミケランジェリのDGから出た未発表録音を今日買って聴いてみたんだが
バレンボイムの無意味に糞重くするスタイルが、ミケの足を引っ張りまくって、
とてつもなく酷いできに仕上がっててガッカリした。
こりゃ、ミケが発売を差し止めるはずだよwww
>>528 シューマンのこのソナタ2番の評論
ソースきぼん。
シューマンはショパンのこと手放しで褒めていたとばかり…
540 :
名無しの笛の踊り:2009/11/25(水) 04:57:28 ID:3h3MSINk
岩波文庫で出てる本だろ
普通に買えるよ
541 :
名無しの笛の踊り:2009/11/25(水) 07:21:41 ID:j2DXVXW6
>>539 シューマン著・吉田秀和訳「音楽と音楽家」(岩波文庫)です。
>シューマンはショパンのこと手放しで褒めていたとばかり…
大方ほめているけど、やはり自分の好みがあったようだし、中にはよく
理解できない部分もあったみたいです。それからシューマン独特の
言い回しで、ほめているのか批判しているのかよく読み取らないとどちら
ともとれたりする部分もある。
>>540 現役で出てましたっけ? いずれにせよ少し探せばすぐ見つかります。
この本、シューマンの批評集だけど、ショパン以外にも、ベルリオーズ、
リスト、ブラームスなどの当時の新作批評が満載です。名著といっても
いいかもしれないし、音楽史的に非常に重要。もしかしたらシューマンの
音楽作品以上に重要かもしれない(といったらシューマンファンに怒られるか)。
542 :
名無しの笛の踊り:2009/11/25(水) 17:34:02 ID:3h3MSINk
幻想交響曲の批評はシューマン以上のものは無い
543 :
名無しの笛の踊り:2009/11/25(水) 20:20:43 ID:muJp8HOW
違います
K331は
ミファミソーソ レ−ミレファーファ ドードレーレミーソファーミーレです
あんたリズム感ないの?
544 :
名無しの笛の踊り:2009/11/25(水) 20:21:34 ID:muJp8HOW
543は誤爆です
545 :
名無しの笛の踊り:2009/11/26(木) 02:21:00 ID:ves4froh
>>541 有難うございます。住んでいるのが田舎なので置いてありそうもありません。
549 :
名無しの笛の踊り:2009/11/26(木) 16:47:22 ID:eT3t9K/R
>>547 調べてみると岩波文庫で現役版ありで693円だから、Amazonなんかで
注文しても簡単に手に入りますよ。
現物を手にとってみなければ不安とおっしゃるかもしれないけれど、
シューマンの評論に興味があるなら絶対に買いです。オレが保証します。
数千円もする本じゃないのだし、買っちゃいましょうよ。
シューマンの子孫乙
551 :
名無しの笛の踊り:2009/11/27(金) 16:00:25 ID:LVFgRtPG
test
板によって書き込めるんだね。ニュー速+規制だったから。
クラ板だと、ほとんどここにしか来ないんだよね。
シューマンがショパンの葬送ソナタの終楽章を「旋律も喜びもない」とか「音楽ではない」と言って
批判してるのは本当だよね。献呈云々の話はウソだと思うけど。
シューマンの批評は面白いよなー。何しろ批評誌の編集長だったから、すごく気合いが入ってる。
全部、とは言わないまでもせめて半分くらいは翻訳して出版して欲しいもんだ。
>>553 確かにショパンのソナタの批評はかなり厳しいですね。
シューマンの理解を超えていたところがあったと思う。
葬送行進曲だって、かわりに変ニ長調のアダージョでもあればよほどいい
みたいなことを言ってるし。
でも、ショパンのこのソナタの強烈な前衛性を理解できないながらも非常に
買っているように見える。第1楽章冒頭の楽譜をわざわざかかげて、「こんな
書き方はショパンしかしない」と言う時、シューマンは自分には理解できない
けど、これがショパンなのだ、皆さん見てくれ、とでも言っているようだ。
それから、田舎の音楽教師にこのソナタの楽譜を抜け目無く売りつける楽譜屋
のたとえ話なんか、本当に面白いと思う。
>>542 御意。シューマンは他人の曲は精緻に分析できるのに、自分の曲の構造と
きたら把握しきれなかったのかとも思う。あと、リストの超絶技巧練習曲
(ただし今の版よりも前のバージョンの曲集)の分析もなかなかだと思う。
555 :
名無しの笛の踊り:2009/11/29(日) 18:50:45 ID:C5Bb/BJ0
>>530 >英BBCのシューマン特集
何それ、興味あるな。NHKかどこかで放送してたんだね。
全然知らなかった。
557 :
名無しの笛の踊り:2009/11/30(月) 19:25:23 ID:SATAk68b
>>556 たまたま英国に居たおりに聞いたBBCラジオの、それも数年前の放送でした。
558 :
名無しの笛の踊り:2009/12/03(木) 00:27:39 ID:UDtXoI/3
シューマン・ファンにとってケンプの演奏はどうなの?
グラモフォンのザ・ベスト1000に入っているのを今聞いているのだが、
大変暖かい、滋味あふれる名演だよ。
トロイメライなど、どこといって何もなく普通なのが特に良い。
559 :
名無しの笛の踊り:2009/12/03(木) 00:46:01 ID:kZjr9GDr
>>558 ケンプのシューマン?
好きに決まっているだろうがっっ!!!
グラモフォンの4枚組のシューマン集、かなり良いよ。
録音は少し古いけれど美音で響きが美しいです。
560 :
558:2009/12/03(木) 08:13:07 ID:UDtXoI/3
ああ、そんなに彼のが好きなのか。馬鹿なこと聞いちゃったかな。
まあ、どちらにしても、俺も下手ながら生意気にもシューマンの一曲を
レパートリーに加えようと思っているので、彼の演奏は大いに参考になる。
561 :
名無しの笛の踊り:2009/12/03(木) 13:43:42 ID:zSQmo/xN
1曲レパートリーにするなら、
・幻想小曲集「夕べに」
・予言の鳥
・トロイメライ
あたりだな。ピアノ曲じゃないけど、詩人の恋の「美しい五月に」のピアノ
はとても素敵だ。
562 :
名無しの笛の踊り:2009/12/04(金) 03:32:31 ID:4Ou2Jo8k
知らない曲ばかりだなww
とりあえず「美しい五月に」を聞いてみて、
それと「トロイメライ」 のどちらかにします。
実は後者にしようと思っていたのです。TKS.
tksなんて略す人初めて見た…
> 幻想小曲集「夕べに」
最初にこれを聴いたとき、作曲者を見て?!と思ったよw
564 :
名無しの笛の踊り:2009/12/05(土) 10:18:19 ID:PJuT2n45
>作曲者を見て?!と思ったよw
Kwsk
565 :
名無しの笛の踊り:2009/12/08(火) 16:11:01 ID:U+7pXX93
シューマン好きには、おとなしい人が多いんだろうな。
でも胸に秘める思いは爆発寸前・・・