>>1 あんた、いいこというね。
アロン律は古典調律の中の古典調律ってイメージがある。
それだけにクラ音界に重要な現象や定説を生み出したと思う。
アロン律では短3度の響きがイマイチ。だからピカルディーの3度
ってものが生まれた。
さらに調性格論も生まれた。ロ短調の主和音はピカルディーの3度
によって長三和音に変化しても濁った響きのままなので18世紀までは
不吉な調とか受難の調とか言われて特別視されていたようだね。
特に、17世紀前半までの教会音楽では忌み嫌われたとマッテゾン
も言ってる。
J.S.バッハはヘ短調を高貴で深い苦しみや人間の本質を最も生々しく
表現できる調と言っている。この調のカデンツの和音の殆ど
が濁っていてピカルディーの3度によって救われるのさ。
バッハはここぞと言うときにこの調をつかったようだね。