1 :
名無しの笛の踊り :
2007/08/27(月) 18:56:56 ID:pLThY4Np 音楽の母こと、かのヘンデルも取り入れた、 代表的な古典調律の一つであるアーロンの中全音律等を発表した 音楽史を代表する理論家について、あれこれお話するスレです。 ミーントーンとも呼ばれる調律法がなければ、 今日のようなクラシック音楽の発展はなかったと言っても過言ではないでしょう。 代表的な著作 Libri tres de institutione harmonica (Bologna, Italy, 1516) Thoscanello de la musica (Venice, 1543; four reprints 1525-1562) Trattato della natura et cognitione di tutti gli tuoni di canto figurato (Venice, 1525; partially reproduced and retranslated into English in 1950 in O. Strunk's Source Readings in Music History, N.Y.) Lucidario in musica di alcune opinione antiche e moderne (Venice, 1545) Compendiolo di molti dubbi, segreti, et sentenze intorno al canto fermo et figurato (Milan, posthumous - title page bears the inscription: "In memoria eterna erit Aron")
2 :
名無しの笛の踊り :2007/08/28(火) 00:37:16 ID:HquxjSKK
だから何なの。 って事でサゲておく
3 :
名無しの笛の踊り :2007/08/28(火) 01:54:50 ID:F9UmlVy+
ドレッシングのホームラン王です!
4 :
名無しの笛の踊り :2007/08/28(火) 13:28:32 ID:oURd5Ien
あぁハンク・アーロンか。 それよりうまいうなぎ屋の話でもしようぜ。 ここはうまいぜってところ知らないか?
5 :
名無しの笛の踊り :2007/08/31(金) 09:59:50 ID:DB2SRFH3
中国産抗生物質鰻なら知ってるが
6 :
名無しの笛の踊り :2007/09/02(日) 14:13:30 ID:sRl0TEe+
>>1 あんた、いいこというね。
アロン律は古典調律の中の古典調律ってイメージがある。
それだけにクラ音界に重要な現象や定説を生み出したと思う。
アロン律では短3度の響きがイマイチ。だからピカルディーの3度
ってものが生まれた。
さらに調性格論も生まれた。ロ短調の主和音はピカルディーの3度
によって長三和音に変化しても濁った響きのままなので18世紀までは
不吉な調とか受難の調とか言われて特別視されていたようだね。
特に、17世紀前半までの教会音楽では忌み嫌われたとマッテゾン
も言ってる。
J.S.バッハはヘ短調を高貴で深い苦しみや人間の本質を最も生々しく
表現できる調と言っている。この調のカデンツの和音の殆ど
が濁っていてピカルディーの3度によって救われるのさ。
バッハはここぞと言うときにこの調をつかったようだね。
7 :
名無しの笛の踊り :2007/09/03(月) 17:46:18 ID:KbjYD0UT
たしか『あみん』のどっちかの実家は鰻屋だ。
8 :
名無しの笛の踊り :2007/09/03(月) 22:07:37 ID:HqIgDMfs
中央のC-Gのうなりは毎秒2回 昔、うなりの回数は極秘だったみたいです
9 :
名無しの笛の踊り :2007/09/05(水) 14:13:17 ID:B6f6QFim
>>1 ラミスが15世紀末に発表した論文だと中全音律はすでに欧州の広範囲で
利用されていたみたいですよ。
10 :
名無しの笛の踊り :2007/09/11(火) 10:51:40 ID:To5MV/J1
このスレを立てたからにはアロンのミーントーンの調律法 を述べなきゃ!! だれか説明できる人いないの?
いないんじゃ?
全体の流れ 骨格となる音をミーントーン5度で合わす→肉となる音を純正長3度で合わす という流れになる。 〜ミーントーン5度〜 1. 音叉等でc'をうなりが消えるように合わせる。 2. c'からc"をうなりのない完全8度に合わせる。 3. c'からe'をうなりのない長3度に合わせる。 4. c'からgへ、gからd'へ、d'からaとミーントーン4度・5度(*印参照)に合わせる。 5. aとe'の完全5度が毎秒約2回のうなりが出る事を確認する。 6. gからg'をうなりのない完全8度に合わせる。 7. 三和音c'e'g'とa c'e'に問題がないかを確認する。 * ミーントーン4度:うなりのない完全4度を僅かに完全5度に近づけた状態。うなりは毎秒約2回。 * ミーントーン5度:うなりのない完全5度を僅かに完全4度に近づけた状態。うなりは毎秒約2回。 〜純正長3度〜 1. まず、aからa'をうなりのない完全8度に合わせる。 2. g'からb'とeb'をうなりのない長3度に合わせる。 3. d'からf#'とbbをうなりのない長3度に合わせる。 4. a'からc#"とf'をうなりのない長3度に合わせる。 5. e'からg#'をうなりのない長3度に合わせる。 6. b'からb、bbからbb'、c#"からc#'をうなりのない完全8度に合わせる。 7. 三和音g b d'、a c#'e'、bb d'f'、d'f#'a'、eb'g'bb'、e'g#'b'、f'a'c"に問題がないかを確認する。 〜仕上げ〜 1. 出来上がった中央のオクターブ12音を基準に鍵盤の両側全域へうなりのない完全8度に合わせる。 2. 全音域の三和音に問題がないか確認する。
古典調律はアロンが純正律の改良版として公式に中全音律として 発表しプレトリウスやシュニトッガーがそれを改良し最終的には キルンベルガーが第3法として完成させたといえるね。 アロンの中全音律は好きだけど調選択の幅が狭いのでバロック中期 までの作品かヘンデルの曲ぐらいにしか使えないんだよね。 ウチ、バロック中期以降が専門なもので
ドレッシングみたいな話でんな。
そう。
17 :
名無しの笛の踊り :2007/10/23(火) 12:51:52 ID:v5rLEZQR
>>1 確かに19世紀以降でもプロのピアニストの間では平均律ではなく
アロン律系のキルンベルガー第3が好まれるよね。
そういう意味ではアロン律は調律法の基本といえそうだ。
中全音律の行き着くところはキルンベルガーのようだね。
ちなみにおれはスキスマの位置をGis-Esの間置くけど。
ドビュッシーやシェーンベルク系を弾かない人は是非
キルンベルガーにしよう!調性感が養われるからね。
ドビュッシーやシェーンベルク、ヴェーベルンでさえも、キルンベルガーのほうが 圧倒的に美しくなります。
19 :
名無しの笛の踊り :2007/10/24(水) 20:40:29 ID:3UI/UoUN
>>18 あれ、印象派の作曲家って平均律一筋の世代じゃなかったっけ???
20 :
名無しの笛の踊り :2007/10/24(水) 20:59:43 ID:ugv7Ohhn
アーロン強制収容所。
ナチスか
22 :
名無しの笛の踊り :2007/11/06(火) 17:18:35 ID:QL3Cufd/
>>19 確かにシェーンベルクらの十二音階音楽を平均律以外の調律で演奏するのは
音楽的に間違っていると言えるな。
古典調律が出来る人材を増やして欲しいよね。 コープマンの平均律のCDが古典調律のどれかだった。 es-mollやf-mollの濁った響きが独特。悲痛さが増強される。
>>23 1/4ミーントーンでEb-minorやf-minorの曲を演奏すると極端な
和音のウナリが発生したり妙に広い導音が逆に滑稽で聞いていて
結構楽しめる。ウチは絶対音感は無いけどニ長調はハ長調と違って
偽終止の時や六度の和音がピカルディーの3度になったとき、
濁るからその時「ああ、ハ長調じゃなかったんだな、ニ長調なんだな」
ってわかる。だからミーントーンでの演奏は聞いていて楽しい。
平均律の演奏ではこの楽しさは味わえないからね。
こんな風にバロック時代の人達も調ごとに違う響きを楽しんだのかもね。
ミーントーンの良さは現代の歌謡曲に生かせるんじゃない? 調性音楽だし。 と言ってみたものの、生かせるわけないか。淘汰された音律 だもんな。ジャンジャンバンバンとやかましいライヴ会場で ウナリだのなんだのって繊細な響きを語るのはオカド違いかもな。 J-POPは3度の強烈なビート容認の時代に生まれた音楽だものね。
26 :
名無しの笛の踊り :2007/11/20(火) 13:43:25 ID:Xl2NQIvB
モーツァルトはミーントーン主義者だったという意見を時々聞くけど 果たして事実だったのだろうか?
>>26 バロックの調律法は基本的にどれも「拡大されたミーントーン」で
エマヌエル・バッハあたりで、その中のキルンベルガーに落ち着いた。
ハイドン以降、ウィーンの調律はキルンベルガーが標準と言われている
シューベルトあたりまでは少なくともそうだった。
(平均律に制覇されたのは19世紀末)
というわけで、モーツァルトもキルンベルガー標準世界の人間。
その中で転調の困難なミーントーン原典を主張する意味がわからない。
本来のミーントーンと拡大されたミーントーンをごっちゃにした話じゃないか?
28 :
名無しの笛の踊り :2007/11/20(火) 18:30:56 ID:Xl2NQIvB
>>27 その意見に同感。
キルンベルガーはオリジナルのミーントーンとピタゴラスを
ミックスしたようなもの。そういう意味ではキルンベルガーも
ミーントーンの一種かもしれない。
ウェルテンパードの中で最もバランスの取れた調性感豊かな調律法
だね。それに、ウェルテンパードを色々試したけど簡単に覚えて手っ取り
早く実践できるのはキルンベルガーだけだった。
ヴェルクマイスターとかヴァロッティはややこしい。それにキルンベルガー
と響きの違いもさほどないような気がする。
モーツァルトはキルンベルガーかもしれませんね。
29 :
名無しの笛の踊り :2007/11/20(火) 19:42:34 ID:QHng4LLG
30 :
名無しの笛の踊り :2007/11/20(火) 23:05:22 ID:Xl2NQIvB
>>29 サンクス!!これは面白そう、即購入。
モーツァルトはキルンベルガーだと思って大いに納得したけど
野村満男「Mozartファミリーのクラヴィア考」東京コレギウムを
読んだらモーツァルトはどうもヴァロッティらしいことがわかった。
要するにモーツァルトはピアノソナタを例にあげて説明すると
楽曲の主調はシャープ系長調ではイ長調まで、フラット系長調では
変ホ長調までしか使っていない。ヴァロッティで調律すると
ホ長調の属和音であるロ長調の主和音と変イ長調の下属和音である
変ニ長調の主和音はピタゴラス3度であるためモーツァルトはこの
和音を含む調は楽曲の主調に相応しくないと判断した
というようなことが書かれている。
でもヴァロッティでモーツァルトを演奏するとなんか退屈なんだよな...。
やっぱキルンベルガー第3法かなあ。
ただし、Kirnberger 3: 1/4 synt. comma (1744)だよ。
31 :
名無しの笛の踊り :2007/11/21(水) 13:08:41 ID:KQq23ohi
>>27 >>転調の困難なミーントーン原典を主張する意味
>>本来のミーントーンと拡大されたミーントーンをごっちゃにした話
モーツァルトの親父が「ヴァイオリン教程」(1756)で調弦をミーントーン5度
でするように述べている部分だけが強調されて一人歩きした結果じゃない?
キルンベルガーもオリジナルミーントーンもCからEまでをミーント−ン5度に
していく部分は共通してるからごっちゃになったのかも。
32 :
名無しの笛の踊り :2007/11/22(木) 19:12:03 ID:eKoPI2YX
16世紀の原型ミーントーンは使用可能な調の拡大を求めてピタゴラス律と の混合をさせて最終的にはキルンベルガー3に至ったということで。 キルンベルガー3は19世紀末まで高名なピアニストの間で用いられていた らしいよ。
33 :
名無しの笛の踊り :2007/11/23(金) 17:25:56 ID:l5AloIHh
34 :
名無しの笛の踊り :2007/11/23(金) 23:54:49 ID:dJPMUeID
キルンベルガーといえばノヴァエスやね
キルンベルガー=世渡り上手な万人向けの調律
36 :
名無しの笛の踊り :2007/11/27(火) 13:26:16 ID:i/kenUo6
原型のミーントーン=結局16世紀の曲しか弾けない頑固者
ミーントーンの出る幕はないということで 糸 冬
38 :
いざよひ ◆nR0QKwo/p2 :
2007/12/07(金) 22:58:48 ID:x2IG6BI/ キ // /::::://O/,| / ュ / |'''' |::::://O//| / .ッ \ |‐┐ |::://O/ ノ ヾ、/ : |__」 |/ヾ. / / ヽ /\ ヽ___ノ / . へ、,/ / × / { く / く /_ \ !、.ノ `ー''" /\ ''" // | \/、/ ゙′ |\ /|\ ̄ \|