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ただいま帰りました。東京文化会館でのセビリアの理髪師、レポ致します!点数は独断と偏見なので、気にしないでください。
演出はオーソドックスな演出で見てて安心。オケもチェンバロも良かったです。歌手は以下の感じ(10点満点)。
アルマヴィーヴァ(中島康晴):2点。明らかに調整不足か体調不良。声の響きが感じられず。2幕で盛り返した物の、それでも残念だった。
重唱では声が聞こえない程。全てのアリアをカットせずに歌い切った事は評価。
ロジーナ(ソニア・ガナッシ):6点。ダイナマイトボディ炸裂。1幕ではアジリタが苦手?と思わせる節もあったが2幕では歌いこなした。声量はあった。表現力はあと一歩。
フィガロ(オリヴィエーロ・ジョルジュッティ):6点。可もなく不可もなく。他の歌手に混じると若干の響き不足が感じられたが及第点。
バルトロ(オマール・モンタナーリ):10点。文句の付け様が無いほど。今まで私が聞いたバルトロの中でもトップクラスに入る。生でこれほどの歌手に出会えるとは思ってもいなかった。
バジリオ(カロージェロ・アンドリーナ):9点。バルトロと並び、非常にレベルの高い歌唱を披露した。
ベルタ(フェデリーカ・ジャンサンティ):10点。歌唱力、表現力、声量、容姿、全てにおいてスターとなり得る実力を持っていると思われる。重唱での歌唱力が光っていた。
1曲のアリアで観客全てを虜にする程の存在感と歌唱力。是非とも他オペラの主役を聞いてみたい。
総括評価としては、やはりヤスの不出来が非常に残念と言わざるを得ない。個人的には、バルトロ、バジリオ、ベルタが輝き過ぎていた。
バルトロが上手すぎて、他の歌手は厳しかったと思うが、フィガロとロジーナは頑張っていたので◎。舞台としてはそれなりに良い出来だったと思う。
DVDが出るのであれば、ヤスの今回のガッカリ感はあまり感じられないと思うので、買いだと思う。何しろ、バルトロ・ベルタの出来が良すぎる。
比較的価格の安いオペラだったけど、ここまでレベルの高い歌手が揃っているとは思いませんでした。まさに掘り出し物。
もしDVDが出たらお勧めの一本です。