???固有名詞でモメるスレ???

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87名無しの笛の踊り
ニーベルングの指輪
ニーベルンクの指輪
ニーベルンゲンの指輪

さて、どれが正しいでしょうか?
88名無しの笛の踊り:2007/07/03(火) 19:45:43 ID:tcYzgHFr
>>87
○ ニーベルングの指輪
× ニーベルンクの指輪
○ ニーベルンゲンの指輪
89名無しの笛の踊り:2007/07/03(火) 20:31:50 ID:8ejgs3vz
>>88
Der Ring des Niberungen ですから、これを日本語にすると、
→NiberungのRing
→ニーベルンクの指輪

ドイツ語で名詞の最後のgは単独ではKUと発音します。
90名無しの笛の踊り:2007/07/03(火) 20:37:13 ID:tcYzgHFr
>>89
>ドイツ語で名詞の最後のgは単独ではKUと発音します。

半可通、乙。


ドイツ語で名詞の最後のgは[ク]または[ヒ]ですが
-ngの場合は英語と同じ発音になります。
91名無しの笛の踊り:2007/07/03(火) 20:47:23 ID:mk6BgL/N
>>89
>Der Ring des Niberungen

吊りだな
92名無しの笛の踊り:2007/07/03(火) 21:09:18 ID:6kPIleMC
>>91
うん。間違いなく釣りだと思う。
93名無しの笛の踊り:2007/07/03(火) 21:48:59 ID:6kPIleMC
>>90
賛同しますが、個人的には「ニーベルンク」でも間違いではないと思う。
94名無しの笛の踊り:2007/07/03(火) 22:07:55 ID:tcYzgHFr
>>93
その理由は?
95名無しの笛の踊り:2007/07/03(火) 22:30:23 ID:FE1+W7gu
>>94
 私は>>93ではないが、私も「…ンクは絶対ダメ!」的なアカデミズムには
反対だ。
 確かにドイツ人に「語末の ng はどう発音するのか?」と聞けば、ドイツ語
の教師をしているようなドイツ人なら「ングだ。ンクは誤りだからダメ!」と回
答するだろう。
 しかし、そういうゲルマン魂むき出しの規範意識をよそに、ドイツ語が話さ
れる現場では、「ンク」がバンバン飛び交っている(地方によっても違うが)。
 フランス語で「カフェ」が事実上「キャフェ」になり、「パリ」は「パヒ」になり、
リエゾンがほぼ消滅しているのに、フランス人の文法家やその受け売りを
している、おフランスかぶれの日本人教師がなかなか認めたがらないのと
同じだ。
 現実を現実として認める柔らかい発想がないのに異文化コミュニケーショ
ンなどできるものではない。それでは外国語を学ぶ意味がない。
96名無しの笛の踊り:2007/07/03(火) 23:02:26 ID:tcYzgHFr
>>95

>フランス語で「カフェ」が事実上「キャフェ」になり、「パリ」は「パヒ」になり、
「事実上」の使い方が意味不明。
cafeを「キャフェ」のように発音するのは単なる「事実」。
「事実上」というのは正しい建前と実際が乖離している場合。
歌うときには「カフェ」、会話では「キャフェ」となるのは作法であってどっちが正しいというものではない。

>リエゾンがほぼ消滅しているのに、
全くの嘘デタラメを書いて何がしたいのか?
vous aimez、 vous avezを「ヴエメ」「ヴアヴェ」なんて言う仏人など存在しない。
この一行だけで、あなたはフランス語を何一つ知らないのがバレバレだ。

>現実を現実として認める柔らかい発想
これはあなたにこそ必要な態度だろうね。
97名無しの笛の踊り:2007/07/03(火) 23:45:49 ID:lnouWRM8
さすがもめるスレだ。
タイトル通りもめている。
9893:2007/07/03(火) 23:52:54 ID:6kPIleMC
>>94

初めまして。煽りだったり、批判的だったり、いい加減に書いているつもりではないので、ご理解ください。

『ニーベルングの指輪』の根源は、北欧神話もありますが、やはり『ニーベルンゲンの歌』だと思います。
中世の原文(中高ドイツ語)では”Das Nibelungenliet"あるいは”Der Nibelunge Not"です。
中高ドイツ語では"nibelunc"となっているのです。"ung"ではなく"unc"なのです。

ですから、服部正巳訳では『ニベルンク族の厄難』(養徳社、昭和19年)となっております。
題名だけではなく、「それにも況してニベルンク國の眩しき黄金(略)」(92の3行目)と「ニベルンク」と訳してます。

一方、岩波文庫は雪山俊夫訳も相良守峯訳いずれも「ニーベルンゲン」と訳してます。

翻訳によってまちまちですが、中高ドイツ語では「ニベルンク」が教科書的には正しいです。
ただ、「ニーベルンク」とのばしていたのか否かは、誰も中世のドイツ人の発音を聞いていないので不明です。

例えば、"Es gibt "は教科書的には「ギプト」ですが、ネイティヴは「ギープト」”Es giebt ”の如くのばしてるでしょう?
同じ現象があったか、無かったかは誰にも判らないですね。

つまり、Wagnerの時代を基準として、NHD新高ドイツ語で判断すれば、94さんのご解説通りです。
一方、神話の世界まで観点を広げると、「ニーベルンク」(ニベルンクの方が良い)でも構わないと思います。

ヘンデルの歌劇『ジュリアス・シーザー』を『ユリウス・カエサル』と訳したとして、間違いと言い切れないのと同じです。
意見の分かれる所でしょう。
99名無しの笛の踊り:2007/07/04(水) 00:34:01 ID:mdGU6cn4
>>98
なるほど勉強になりました。

ヴァグナーが当時の読み方を念頭に置いていたかどうか調べれば答は出るでしょうね。

例えばヒンデミットが古文書研究に則り、それまでの通称「マティアス」を廃し、
当時の正確な呼び名「マティス」に戻したような場合は考慮する必要があるとは思います。