1 :
宇野功呆 :
2005/12/08(木) 20:50:28 ID:HZ44ea3N 平井堅の「歌バカ」を聴いて汗びっしょりになってしまった。 これはまさに「命を懸けた遊び」であり、ケミストリーとは 似て非なる名演である。有名な「瞳を閉じて」など物まね芸人が 歌えば、ともすればスポーツ的に響きがちだが、さすが平井とも なれば芸格が違う。雄大なテンポの中に微妙なフレーズの味付けが 見事であり、さびの部分など完全に結晶化し尽くしている。 これはまさに完熟の至芸であり、他の演奏家を大きく引き離す。 まさに完熟の名演奏といえよう。 しかし圧巻は「大きな古時計」だろう。実は僕はこの曲が 大好きなのだ。昔、幼稚園から盗んだレコードが僕の愛聴盤 だったが、今となっては盤も古く、金ダライのような音がする。 そこに平井の名盤が登場したことは望外の喜びだ。惜しむらくは あまりにもテンポが遅く、童謡よりもブラームスを聴いている ような感覚がしてしまうことだが、十分堪能できることは 間違いない。
2 :
吉田髭和 :2005/12/08(木) 21:15:42 ID:HZ44ea3N
早いものでX-JAPANが解散してから10年になろうとしている。 世間ではYOSHIKIが小室と組むとか、TOSHIが商店街で今度歌うとか いろんな噂を書きたてたりしているが、僕なんかはそんなことより、 彼らが現役時代に聴かせてくれたいろいろな印象深い演奏などを レコードで振り返りながら、もうあんな各声部が透けて見えるような、 −そう、toshiの声だけじゃなくて、hideの威圧的なギターの音や それを支えるpataやheathの素晴らしい弦との調和!−古きよき演奏 (私はあまりこの表現を好まない)をやってくれるビジュアルバンドが もはやいないことに一抹の寂しさを覚えているのである。 それでもレコードを通して、例えば「tears」などを聴いていると、 本当にこれは彼らにしかできなかった仕事なんだろうな、と痛感する。 当時最もエキセントリックな音楽をやっていたような印象のある彼らが 実は音楽を無理なく、楽々と流すタイプの音楽家であったことに 気付いた時、私たちはそこに一種の安堵をもたらされる訳である。 月並みな表現ではあるが。
3 :
名無しの笛の踊り :2005/12/08(木) 21:18:47 ID:/lvc6IvE
板違い というかキチガイ
4 :
諸石幸生 :2005/12/08(木) 21:24:46 ID:HZ44ea3N
大塚愛のLOVE COOKは、現代を代表する衝撃作である。 発売当時、私は石丸で準メルクルのCDを視聴していたが、 隣のポップスコーナーから流れてきた大塚の歌声に一瞬にして 心を奪われ、その神々しいばかりの歌声に体の動きすら 止められてしまった次第である。 もはや彼女を凌ぐ女性アーティストは存在しないと言いたいくらいの 出来栄えだが、それでも彼女の音楽に対する感動的なまでの姿勢には 心から感謝したいと思う、そんな完成度の高さである。
5 :
志鳥栄八郎 :2005/12/08(木) 21:40:10 ID:zuw5IMGu
玉置成実の「Get Wild」のディスクを聴いた。 この曲はもともとTMNが歌っていて、 アニメ「シティーハンター」の主題歌としても知られていたが、 これはそのカバーである。 玉置の歌は日本の民族臭こそ薄いものの、持ち前の明るい声ですこぶるみずみずしく歌い上げていてすてきだ。 録音も秀抜。
6 :
名無しの笛の踊り :2005/12/08(木) 21:47:16 ID:enNVFY2A
いいことを教えてやろう。こんなスレを立ててくれたんだからな。スペイン語で数字の「5」のことを「Cinco」って言うんだ。 OK、あぁ、分かってる。お前のことだからとりあえずチンコを連想しただろ?読み方をカタカナで表すとシンコって感じなんだが、 まぁ、今はそんなことどうだっていいんだ。いいか、よく聞け。これからは2ゲットの時代じゃなく、5に Cinco って書くことが流行る。 そう、5に合わせてただ Cinco とだけ書くんだ。読み方のわからない厨房はチンコを連想するだろ? まさにそれが狙いなんだ。 頭のいいお前には「5」ってことが分かるが、厨房には「チンコ」だ。分かるか?それがお前と厨房の差なんだ。これからはそうやって5をゲットすることでお前の凄さを見せ付けてほしい。 ↓さぁ!
7 :
小石ダダ男 :2005/12/09(金) 15:06:44 ID:m/r10ZoM
女子十二楽坊「メリークリスマストゥユー」(推薦) 新進気鋭の女子十二楽坊による、素晴らしいディスクが登場した。 まず「きよしこの夜」だが、まるで音楽が躍動するようであり、 このメンバーがすでにただものではないことを証明している。 これは非常に線のふとい表現であり、この団体特有の精緻な アンサンブルもみごととしか言いようがない。 「ジングルベル」はさらにすばらしい。デュナーミクの幅が大きく、 若干早めのテンポ設定にも、まさに必然性を感じさせる。 一方「もろびとこぞりて」はこの曲の最大公約数的な表現であり、 円満・妥当な解釈であるが、それでいて内部にとてつもない エネルギーを秘めており、まさに完璧な名演と評価したい。
8 :
宇野功呆 :2005/12/09(金) 15:07:32 ID:m/r10ZoM
女子十二楽坊「メリークリスマストゥユー」(無印) 今話題の女子十二楽坊のディスクが出た。金子犬歯さんの薦めも あって聴いてみたが、彼女らの言いたいことが全く伝わって来ず、 最後まで聴きとおすのがつらかった。 「きよしこの夜」はレガート奏法がだらしなく、「もろびとこぞりて」 もせかせかと早いだけで、聖歌を感じさせてくれない。 「ジングルベル」は最悪で、のっぺりとして血が通っておらず、 まるでガラス磨きのようなアンサンブルだけが空しく響く。 これならカミナリ太郎ボンドのほうがまだましだ。 こんなものはクリスマスでもなんでもない!
9 :
名無しの笛の踊り :2005/12/10(土) 13:22:19 ID:I8u8e4tu
過疎スレ化するといえよう。 知らなかったとは言ってほしくない。
10 :
名無しの笛の踊り :2005/12/11(日) 05:19:43 ID:o9FAAVUv
語れるほどJ-POPのことを知らないので辛い、と正直に告白しよう。
正直でよろしい。
w
13 :
名無しの笛の踊り :2005/12/15(木) 23:32:12 ID:DtaL5RQK
書くのが面倒くさいといえよう。
14 :
名無しの笛の踊り :2005/12/17(土) 23:50:38 ID:EDy2ihim
鮎は うんこちんちん
15 :
名無しの笛の踊り :2005/12/18(日) 21:43:32 ID:osG0z54d
アユは まんこにちんちん
16 :
名無しの笛の踊り :2005/12/19(月) 22:09:42 ID:jQmPS89B
切なく美しいアミーゴだ。 恐ろしいほど切ない冒頭から見事だ。細部に至るまで切なく美しいアヒル口も実にすばらしい。 思いをこめて歌われる「ねがいごとも」息をのむばかりで,ここでアミーゴは,音楽の心や意味を存分 に羽ばたかせている。しかも表現が全くただごとではない。特にすばらしいのは出だしで,これはまさ に精妙の極みだ。この演奏はアミーゴのベスト・ワン候補であるといえよう。
17 :
名無しの笛の踊り :2005/12/19(月) 22:12:55 ID:jQmPS89B
微笑みに満ちた中島美嘉だ。筆舌に尽くし難い冒頭から見事だ。録音補正ならではの微笑みに 満ちたアメイジング・グレイスも実にすばらしい。細部に至るまで精妙なブレス音も息をのむばか りで,「人生の無常」さえも感じさせてしまう。 しかも表現が激しい気迫に満ちているのだ。特にすばらしいのは英語の発音で,これはまさに愉 しさの極みだ。有機的な音と雄大な響きを生かし抜いた名演である。
18 :
名無しの笛の踊り :2005/12/22(木) 07:05:00 ID:7r2Kg6e3
ぬるぽ
19 :
名無しの笛の踊り :2005/12/24(土) 23:53:29 ID:dEMfrI9j
ガッ!
20 :
名無しの笛の踊り :2005/12/25(日) 23:48:46 ID:SoDDOVj9
21 :
吉田髭和 :2005/12/26(月) 10:14:49 ID:+kD7N9w+
しかし、モーニング娘というのはものすごい腕利きの集団である。 「ひょっこりひょうたん島」のアンサンブルの見事さなど、 ただただ溜息が出るばかりである。彼女らなら、昔、MAXがやった 「ピンクレディーメドレー」なども、単なる悪趣味かどうかという 言葉では片付けられなくなってくる。 そこが、表面に艶と磨きだけかけられたZONEとは違うのである。
22 :
名無しの笛の踊り :2005/12/29(木) 07:03:52 ID:tmfjW9yQ
書名を教えてください
23 :
名無しの笛の踊り :2005/12/31(土) 02:24:51 ID:E0sR6qYn
tumaranyo
24 :
名無しの笛の踊り :2006/01/09(月) 00:07:27 ID:RfKqIxhN
age
25 :
名無しの笛の踊り :2006/01/13(金) 06:03:05 ID:1s19A2FL
実は良スレ ただし職人の質次第
27 :
名無しの笛の踊り :2006/01/13(金) 06:34:09 ID:lnoRP6w1
良スレはクラ板では延びない
28 :
名無しの笛の踊り :2006/01/20(金) 02:25:03 ID:IcK64Y0Q
age
全く聴かないからわからん・・・・
同じく・・・ おもしろそうなんだけどな・・・
31 :
吉田髭和 :2006/02/02(木) 09:46:53 ID:pwAT7d9d
B’ZがOCEANというシングルを出したというので恐る恐る聴いてみた。 恐る恐るというのは変な言い方かもしれない。しかし、それには理由があって、 一時は錆びることのない、とまで評されたこの名コンビにも、ついには綻びというか、 緩みを感じてしまうことが最近では多々あり、随分心配していたからである。 しかし、そんな心配を払拭するように、これは素晴らしい出来ばえのレコードである。 ここでもいつものように、非常に単純で癖のある歌詞が高音域で微妙に上下しながら せかせかと動き回るように歌われるのだが、稲葉は決して音を疎かには扱わない。 単純な音節であっても、後拍を強調して(これはカラヤンとは逆の行き方である)、 ごつごつした雰囲気を出している。しかし、特筆すべきは稲葉の歌だけではない。 そうした歌手に対しての松本の伴奏が実に良いのである。正確なピッキングでありながら、歌うべきところは本当に良く歌い、アインザッツも完璧である。本当に素晴らしい。 ところで、かつては彼らの正確さを別の面から見た場合、音楽からある重要な要素を 欠いてしまうことが、これまでは、あった。それは非常に抽象的な言い方だが、色彩が 欠けていたのである。ただし、今回のOCEANで、彼らはどこかひとなつっこい、 ひなたくさいものを出そうとしている。
32 :
宇野功呆 :2006/02/02(木) 10:02:35 ID:pwAT7d9d
B’Zはいまや飛ぶ鳥を落とす勢いである。新譜が出れば評論家は絶賛の嵐。 大理石のような美しさ、ダビデを思わせる。そんな評論が雑誌を席巻する。 けなすのは無能功呆ただひとり。 今回のOCEANも冒頭のリズムががたつく感じであり、何より稲葉の無機質な声が 聴いていていやになる。呼吸が浅く、技術は最高だが、音楽性はまるでないといえよう。 でも、さすがに僕の批評が雑誌に載ったときは不安になった。 音楽・広告業界の空気を読めない僕の批評が突出していたからである。 しかし、信頼のおける友人や音楽仲間らと一緒にB’ZのCDとを聴いたところ、 みな意見は一緒だった。 ぜひ虚心になって耳を傾けてほしい。モーニング娘。やベリーズ工房の方が、 B’zよりもはるかに歌の心を捉えている、と思う。
33 :
名無しの笛の踊り :2006/02/02(木) 14:22:29 ID:uW9VOV8h
34 :
名無しの笛の踊り :2006/02/06(月) 23:32:10 ID:xlJspBuK
面白い
35 :
名無しの笛の踊り :2006/02/09(木) 13:06:02 ID:R1Ju2lgL
おもろいよーもっと続けて
36 :
吉田髭和 :2006/02/13(月) 16:53:42 ID:o789JGys
宇多田といえば、映画キャシャーンの主題歌が 鮮烈な印象を残した。 後にも先にもあれはヒーローソングとして 最高の出来ばえではなかったかしら。 あの感慨を再び体験すべく、私は彼女の入れた 主題歌のレコードを購入し、針を下ろしてみた。 ところが、いまいちピンと来ないのである。 大滝秀治が車椅子で運ばれるシーン、そこはこの劇の 最大のクライマックスであるにもかかわらず、何か 醒めたような、色褪せた響きしか、そこには感じられない。 あの劇場での感激はいったいどこに行ってしまったのだろうと 思いつつ、もう大変古いレコードではあるが、佐々木功が 入れたキャシャーンのレコードを改めて聴きなおしてみた。 すると、佐々木の歌は今聴けばリズムが不正確にも関わらず、 何とも言えぬ巨大な意味をもって迫って来る。 一体に、劇的な動きのある所は宇多田の方が引き締まって 聴こえるのに対し、陶酔的耽溺的な面は佐々木の全身的な深みに 及ばないといってもよいのかも知れない。
37 :
煮蕊邁 :2006/02/13(月) 17:45:47 ID:90lWHA9Z
ちょちょっと待ってくださいよ。 吉田さんはそう言いますがね、あなただってかつて、そんな音楽やっている力は日本人にはないぞって言ってたじゃないですか。 ヒーローソングと言うからには、それが無自覚・無意識のままに自分が宇野なり虚なりから受け継いでいるものだと。 ちょちょいわせてくださいよ、僕は、小林秀雄がいったからというんじゃなくて、僕自身も昔からうただのことは考えてる。 僕がいいたいのは、うただは、ある種体臭のあるポピュラーミュージシャンであり、問題はそのときには、消費者は消臭する者として対置されるていうことなんですよ。
38 :
名無しの笛の踊り :2006/02/13(月) 18:26:30 ID:6SFaJu/y
ここ面白くて楽しみにしてます。 J-POPだけじゃなくいろいろ批評してほしいです。
助平な演奏見たさに倖田來未のライブに行ったが
少しも興奮を覚えなかったという手紙が読者から来た。
倖田のライブなど行くほうが悪い。知らなかったとは言って欲しくない。
ポップスを愛するものならそれくらい知らなくてはだめだ。
その点、今井メロのラップは助平度満点。
「ガンガン ズンズン グイグイ 上昇」といったフレージングのいやらしさは群を抜いている。
「強い味方がmellowな売り」のレガートは最美で、作曲者の心情を余すところなく伝えている。
直後の「夢に向かってフルパワー 」ではメロにしては珍しく、アッチェレランドをかける。
まさに「情熱の氷づけ」と呼びたい。
聴き終わったあとぼくは体がどうにかなってしまいそうな愉悦につつまれた。
ぼくの大好きな里谷多英もすごいが、メロも無手勝流ともいえる「命をかけた愉び」を見せてくれた。
http://image.blog.livedoor.jp/vitaminw/imgs/d/9/d90389f4.mpg?blog_id=401645 実演を目にしていない人にどれほど本物の助平さを伝え得るものか自信はないが、ないよりはずっとましだ。
40 :
煮蕊邁 :2006/02/13(月) 19:28:12 ID:90lWHA9Z
保守はポルノを匿す。
41 :
名無しの笛の踊り :2006/02/13(月) 21:37:08 ID:xmUzXWyk
おもろいスレにつきアゲ。
42 :
名無しの笛の踊り :2006/02/14(火) 01:18:13 ID:z0HZ2zbs
このスレ作者一人なの?
ちがうよ
44 :
名無しの笛の踊り :2006/02/14(火) 03:36:38 ID:d28XtnbJ
浅田彰の坂本龍一を絶賛した文章を思い出すな。
45 :
死鳥A八郎 :2006/02/14(火) 13:15:00 ID:vNgkluSc
タッキー&翼の「ヴィーナス」が出た。 ヴィーナスというのは、ローマ神話の女神で、 本来は囲まれた菜園を司る神だが、最近では 美と愛の女神という評価が一般的なようであり、 日本でもミロ作の美術品が親しまれている。 演奏の方も、ジャニーズ出身らしく彼らの 元気いっぱいの演奏が楽しめる。 色彩豊かで、温かみのある雰囲気があるのも良い。 しかし、残念なのは速い部分はリズムが明快で とても良いのだが、遅い部分は叙情味に若干乏しく、 次回からはこの辺の修正も期待したいところである。
46 :
煮蕊邁 :2006/02/14(火) 13:18:41 ID:IoDzx0vo
保守はJ−ポップを持ち上げない。 ムジークを表現するに当たってJ−ポップという手段を採用するという新奇な企てが大当りをとっているようだ。 J−ポップは確かに聴きやすい。 わかりにくい楽理をJ-ポップによってわかりやすくするのは斬新なイノベーションではある。 実際、長大なブルックナーを聴いても記憶として残るのは数小節の演歌じみたパッセージのみである。 しかし、わかりやすいことがそんなに大事だろうか。 J−ポップのもっとも危険な点は、そのあまりの分かりやすさのために、聴くものから思考力もしくは思考習慣を奪うということである。 J−ポップはイメージにたいする感受性を高めはするであろうが、不安定に浮遊するイメージを和声構造のうちにしっかりと繋ぎ止めるものとしての思考力を、しばしば台無しにしてしまう。 どだいが、J−ポップは卑しい身分のものである。 J−ポップが表現の活力となるのは、むしろ、己(宇野)の卑しさを自覚し、そうすることによって、貴い身分のもの(筆者)が示す傲慢を撃つときである。 田原とハタ坊の区別が不文明になってしまえば、それは表現の品位におけるエントロピーの増大、つまり無秩序の拡大である。 宇野がそれ(〇×〇)を※※するというのはまったく***のうらすじの光景であるというほかない。
47 :
宇野功呆 :2006/02/14(火) 13:41:32 ID:vNgkluSc
「タッキーに失望」という書き込みが喪女板にあった。 しかし、私に言わせればたった一言。 「ジャニーズなんて聴く方が悪い」。 Mステの中だったからなんて言ってほしくない。 テロ朝厨ならそのくらいのことは知っておかないとだめだ。 しかし、タッキーだからといって私もけなすばかりではない。 良いものは良いのだ。例えば、今回の「ヴィーナス」も 常日頃の優等生的な彼からは想像もできないアシュラのような 響きが所々から聴き取れ、私たちはカロリーの高い音楽を 堪能できるのである。 決して芸術的ではないが、音楽性は満点である。
48 :
名無しの笛の踊り :2006/02/14(火) 13:46:19 ID:+w41YHlX
友人のハイドシェックの勧めで東京事変の新譜を聴いた。若い頃はやりたい放題の快演を繰り広げてきた椎名林檎だが、今では落ち着きと風格を押し出すようになった。 若い頃では「本能」をとる人が多いが僕はとらない。水準以上ではあるが、ナースルックに必然性がなく。それならばむしろ「ここでキスして。」PVのさりげない胸元の谷間の方がチャーミングである。 その胸元も「ギブス」辺りまで来るとその純音楽的豊満さは隠しきれず、しかし決して下品に見せつけないところなどは、僕はまさに「巨乳の氷づけ」と呼びたいのである。 今回の新譜では第1曲目から近年の枯れた芸に巨匠的な遊びも見られ、中間の美しさもこうでなくては!と思わせるものだし、「春の名残をいかにとやせん」というアーティストの心情を伝えてやまない。終曲に関しては冒頭と同じことが言えよう。
49 :
名無しの笛の踊り :2006/02/14(火) 18:21:48 ID:z0HZ2zbs
知らなかったとはいってほしくないage
50 :
名無しの笛の踊り :2006/02/14(火) 23:06:58 ID:CaawyBLc
それにしてもこのスレの魅力には抗い難いものがある。
51 :
名無しの笛の踊り :2006/02/14(火) 23:15:03 ID:CaawyBLc
>>48 ハイドシェック、意外な趣味をしているな……。
52 :
宇野功呆 :2006/02/21(火) 14:16:05 ID:7eBfbf3l
上戸彩の「ライセンス」というアルバムが出た。 彼女は21世紀の広末涼子をめざしているらしいが、 そんな要素はどこを探してもない。 「感傷」の頃は、ほこりくさくない、まるでブルックナーのような 音楽を奏でていたが、ここでの彼女はまるで二流の芸である。 速い部分はせかせかとして、若い女性らしい品位がまるでなく、 逆に遅い部分はレガート奏法がだらしない印象を与える。 表情ものっぺりしており、最後まで聴き通すのが辛かった。 商業主義に汚染されたレコード会社の見識が問われるといえよう。
53 :
梅原猛 :2006/02/21(火) 14:17:26 ID:7eBfbf3l
宇野さんは結構辛辣なことをおっしゃいますけど、私は反対です。 ドストエフスキーの傑作に「カラマーゾフの兄弟」というのがありますけど、 そこに登場する次男のイワンは、正義を通すためなら殺人も肯定されるという 思想を持った人物です。しかし、彼は実際に殺人を犯すことはない。 ところが、イワンの思想の影響を受けた嫡出子のスメルジャコフが 兄弟の父親を殺してしまう。そうした状況は現代でもありうると思います。 例えば、宇野さんの考え方は暴論でも、もはや途方もない影響力を持っていて、 豊かな経験と判断力を持った人間ならさほど左右されないものの、 子供とか厨房なら善悪の判断が疲弊することだってありうるのです。 あなたが「駄目なものは駄目だ」といえば、影響を受けたクラヲタどもは その通りだと思い、一生を台無しにされることだってありうる。 それが、政治家のようにレコード会社から金を貰ったあなたが「小澤は凄い」と 手のひらを返せば、人間不信を生むのではないでしょうか? そういう意味で、あなたは仏教で言う無間地獄に落とされるべき存在でしょう。
54 :
宇野功呆 :2006/02/21(火) 14:18:18 ID:7eBfbf3l
そうかなあ。僕はそうは思わないなあ。ねえ、福嶋君。
55 :
名無しの笛の踊り :2006/02/26(日) 21:32:21 ID:BCEvHEAR
誰か福島君で書いてくれ〜
福島端穗でなら…
57 :
名無しの笛の踊り :2006/02/28(火) 22:29:01 ID:czpuWlLN
福島くーん
58 :
名無しの笛の踊り :2006/03/14(火) 00:37:09 ID:lJFP51Jt
楽しいからアゲ
59 :
名無しの笛の踊り :2006/03/19(日) 02:34:16 ID:G3Js+X7Z
age
60 :
名無しの笛の踊り :2006/03/27(月) 19:59:30 ID:1cr/LQXK
アゲ
61 :
名無しの笛の踊り :2006/03/32(土) 09:26:38 ID:NvxpGbmP
ハゲ
62 :
名無しの笛の踊り :2006/04/14(金) 07:32:40 ID:NAH81H3y
63 :
名無しの笛の踊り :2006/04/19(水) 19:31:46 ID:n5aiH8vB
良スレにつき保守するといえよう
64 :
吉田髭和 :2006/04/24(月) 17:41:54 ID:kS/tuEP4
名曲のたのしみ、吉田髭和。 今日はね、スピッツを聞きましょう。 …(中略)… ここで、歌というか叫びというか、 「oppai!oppai!」と主人公が狂気に近い感じで 言うんだけども、初めてこの部分を聴いた晩は ぼかあ、興奮して眠れませんでした。 それくらい強烈だった。
>>21 > そこが、表面に艶と磨きだけかけられたZONEとは違うのである。
いいねえこのフレーズ。元ネタは「世界の指揮者」セル編だな。
ZONEはオーマンディーw
67 :
名無しの笛の踊り :2006/04/24(月) 19:27:16 ID:d2YgjflL
福島くんか小石タンでお願いします
68 :
名無しの笛の踊り :2006/05/08(月) 03:36:59 ID:UVmXUiDM
ageたくなりました
69 :
小石タダ男 :2006/05/10(水) 16:07:11 ID:m7jtkTwr
今回の選考は、私と宇野功呆氏、平野昭氏の3名で行った。 今回、3人が共通して推したのは2点のみで、これは年々JPOPの 新譜自体が減ってきていることと無関係ではないのかもしれない。 宇野氏が強力に推されたのは平原綾香の「誓い」で、近年失われた 朴訥とした響きの復活を氏は大変高く評価しておられる。 しかし、平原は前回も「ジュピター」で受賞しており、2年連続は 平原ファンならともかく、広い観点から評価する賞の意味から 考えれば避けたいところだ。しかし宇野氏にはまだ未練があられる。 再度話し合った結果、修二と彰の「青春アミーゴ」はどうかと 言う意見が平野氏から出た。これなら3者とも候補に挙げている。 平野氏は、過去よりジャニーズの名盤は少なくないが、SMAPなどの 新世代的な音楽に対して、正攻法でアンサンブルをまとめる彼らの 姿勢を逆に新鮮とおっしゃられた。宇野氏も美少年なのが気になるが、 年を取れば彼らもキングレコードに移籍するだろうという将来的な 展望も踏まえて、了解された。 もちろん小石も、若さゆえの若干の疵が気にならなくもないが、 驚くべきみずみずしさと推進力には舌を巻かざるを得ず、推薦した。
70 :
名無しの笛の踊り :2006/05/10(水) 19:48:45 ID:o4yx1n7w
71 :
名無しの笛の踊り :2006/05/13(土) 03:15:40 ID:gjOYIeUt
ageますよ
72 :
名無しの笛の踊り :2006/05/13(土) 15:33:58 ID:NN9geHKl
よ〜し、次は俺が書いちゃうぞ。 138レス目に。
73 :
名無しの笛の踊り :2006/05/20(土) 02:47:57 ID:md+lkZaL
う〜ん、良スレなんだが。書けない。落すのも忍びないから保守します。
74 :
福祉魔 :2006/05/20(土) 03:12:49 ID:nncU48TU
先日、都内の某レコード店を徘徊していた所、 倖田來未の国内初期プレスのアナログレコードを発見し運良く入手することが出来た。 まず、読者のみなさんに筆者の不見識をお詫びしたいと思う。 倖田來未は実用性満点の素晴らしいアーティストだった。 筆者は倖田は安っぽい色気を売りにした歌唱力のない二流タレントだと思っていた。 しかし、入手したレコードに針を通してみると、 そこからはなまなましいほど淫靡な香りのする倖田の声が流れてきたのである。 それまで筆者は国内初版のCDを聴いていたが、アナログはまったくの別物で非常に感動し評価を改めた次第である。 CDは悪名高い、クラウス&アイヒンガーのリマスターによって低音が削られていて倖田の持ち味が伝わってこなかった。 その点、国内初期プレスのアナログ盤は幅広いレンジで倖田のエロチックな声をなまなましく記録していたのである。 倖田はただの売女音楽だと考えていたが、アナログ盤のいやらしい声に筆者のアソコはビンビンだった。 実用度の点ではCDはアナログに遠く及ばない。 筆者はいずれ幻の英国初期プレスのアナログ盤で抜いてみたいと思っている。 CD[★☆] アナログ[★★★★★]
75 :
名無しの笛の踊り :2006/05/20(土) 13:15:12 ID:31bGwkL4
76 :
黒田協一 :2006/05/22(月) 13:39:59 ID:6VznJOU+
「J−POP・美人アーティスト伝説!」では宇多田ヒカルもきけないし、 小柳ゆきもきけない。超有名なあのアーティストが登場しているわけでもない。 ここで歌っているのは、すでに熱心なJ−POPファンのあいだでは評価の高い アーティストばかりであるが、人気曲を集めた安易なコンピレーション・アルバムに なっていないところによさがある。そして、全体を貫くムードには そこはかとない統一感が感じられて、好ましい。 3枚のCDに3時間半強の演奏がぎっしりつまっていて、なんと1,980円である。 こういうCDはお時間のあるときに、少しずつきいていただければいい。 そうやってきいていくと、かならず「ぼくだけの名曲」を見つけられる。 旧友のような音楽との再会もたのしいが、新しい友だちとの出会いはもっとたのしい。
77 :
小石タダ男 :2006/05/24(水) 10:03:07 ID:7DypiJnj
「果てしない夢を」ZARD&長嶋茂雄(推薦) 待望の再発売。長嶋茂雄とZARDがたった 1度だけ競演した際の凄絶な記録である。 まさに一期一会とはこのことかと思われる名演で、 極限状況から生まれたような集中力が素晴らしい。 長嶋の解釈はまさに作曲者の化身というべき没入ぶりで 時にそれがあまりに自己中心的な表情を生み出す場合もあるが、 今回はZARDが長嶋の意図を完全に理解しきっており、 比類なく感動的な、素晴らしい音楽となっている。 終演後、長嶋は「schoen」呟いたそうだが、それが 素晴らしいを意味するのか、シェーン・マックの ことなのかは今となっては知るよしもない。 最後に、拍手をカットしているがこれは良識である。 凄絶な茂雄の呟きの後には、静寂が相応しいからである。
録音評 推薦盤:なし
79 :
名無しの笛の踊り :2006/06/07(水) 00:24:52 ID:roSh4IIY
age
80 :
名無しの笛の踊り :2006/06/07(水) 06:40:16 ID:R9wf77id
おまいら、馬杉age
81 :
名無しの笛の踊り :2006/06/15(木) 22:03:57 ID:BduR8MB5
age
82 :
名無しの笛の踊り :2006/06/15(木) 22:15:01 ID:h5bS+S0l
>>74 無粋を承知で言えば、「針を通す」よりも「針を落とす」のほうがよくはないか?
83 :
名無しの笛の踊り :2006/06/16(金) 02:34:00 ID:JlPMJw+V
志鳥氏もお願いしまつ
84 :
名無しの笛の踊り :2006/06/25(日) 09:27:43 ID:xlEhx+Qr
ポップスは本場物に限る
85 :
名無しの笛の踊り :2006/06/26(月) 14:48:33 ID:NUH6fSBr
87 :
名無しの笛の踊り :2006/07/01(土) 11:10:45 ID:OJ/KjEkr
松沢犬先生、書いてくれませんか?
BOOWYのサイコパスは彼らとしては最後のオリジナルアルバムである。だがここには寂寞たる思いは微塵もない。 まさに燃え尽きようとせんその一瞬のきらめきをとらえた佳作といえよう。 わけても表題曲は氷室の詞・曲共に重く暗く、それでいて諧謔の愉悦がそこかしこにほとばしりまさに命を懸けた遊びと言えよう。 そして圧巻はMarionette、目に見えぬ抑圧への抵抗と暗いエネルギーの爆発を描いたこの作品は、 布袋の光彩陸離たるギターソロと共に彼らの掉尾を飾るにふさわしい箴言に充ちている。 まさにかれらの白鳥の歌と呼ぶにふさわしい作品といえよう。
89 :
名無しの笛の踊り :2006/07/03(月) 23:22:46 ID:ZkFBTWJk
いえよう
あぼーん
松沢って奴、まだ居るの?
92 :
福祉魔 :2006/07/30(日) 14:18:31 ID:IJNbUUr+
サザンオールスターズの「キラーストリート」は青春と挫折の歌だ。全30曲が同じ ようなメロディーを繰り返しながら中弛みもせず、一切の冗長さとは無縁。桑田 圭介は天よりメロディーとハーモニーの妙を授かった天使なのだ。 2枚目の04:「別離」の心の叫びに、失恋の胸の疼きを思わない者は、泣きながら この本を閉じなさい。
93 :
宇野功呆 :2006/08/01(火) 16:52:31 ID:DfocMimS
最近発売されたTUBEの「みんなの海」を聞いておどろいた。「海は広いな大きいな」という 小学校唱歌が歌われているのだが、冒頭のところであろうと展開部以降であろうと、すべて テヌートをつけていて、異常なほどの甘美さを現出していたのである。 原曲がでたころには、ヒップホップもハウスもなかった。聴衆にとっては『歌謡曲』という カテゴリーしかなかったし、時代ものんびりしていた。ところが現代のわれわれにとって ロックの上陸以降、ビートを利かせた音楽を、みな聞きすぎるくらい聞いているのである。 それに抗する形で、濃厚なロマンティシズムただよう音楽作りになったのだろう。 ――――――われわれが求めているのは、そんな音楽ではない!―――――― そんな音楽、というのはビート系の音楽のことだが、そんな思いが伝わってくるではないか! 第二番目の歌詞の「行ってみたいな、よその国」の箇所、通常の歌い手はリズムが乱れるのを 恐れて安全運転をしてしまうのであるが、TUBEは委細かまわずリタルダンドとポルタメント をかけまくって歌い切る。テンポは乱れ、最後はほとんど停滞寸前まで追い込まれる。たしか にやりすぎだと思うが、これこそ作詞者の“外国への憧れ”が出た歌唱法なのだ。そんな人間 味丸出しの演奏にボクは惹かれてしまう。 TUBEは日本人離れした歌い方によって、海でうねる波のように歌っている。ひとつひとつの 言葉の意味に捕らわれなくても、ノリさえよければ「海は広いな大きいな」は最高に息づくの である。さながら冥土に達する線香のたなびきのようであり、聞いていて軽いめまいを覚える ほどである。
94 :
吉田髭和 :2006/08/01(火) 16:53:26 ID:DfocMimS
読者諸氏はB’zという音楽家のこと、ご存知だろうか?私も、名こそ見知っていたが、その作品を 聞いたのは、このレコードが最初である。まあ、聞いてごらんなさい。パクリが多く、この形式は彼 の得意としたものだそうであるが、こののびのびと明るく、笑いのこぼれるような書き出しは、J-POP に当然あって不思議でないのに、奇妙な話だが、あまり度々は出会うことのない音楽になっている。 正直言って、私にはユーミンやサザンの音楽はあまり面白くない。このJ-POPの大御所たちの音楽は、 外装の重さに比し、表情がやや一様でありすぎる。あるいはサビに向けて動くダイナミズムの変化や キーの高さの割に、ニュアンスの変化の乏しさが目立ち、表現の機敏さが比較的単調にしか示されな さすぎるとでも言おうか。鈍重では決してないのだが、平板なのだ。 …中略… 年を重ねるにつれて、私は悲愴がかった、あるいは芝居がかった歌い方から、自分の気持ちが遠ざか ってきているのを感じる。ともすればその歌い手の思い入れが鼻につき、その重圧のためレコードを 止めたくなるからだ。 B’zは決して、いわゆる知的な歌手ではない。練りに練ってよく考えた末にメロディーを編み出す というよりも、その場その場の雰囲気に応じて既存のポップスから旋律をパクってくる人である。だ が、彼らはただの模倣者ではない。いってみれば、彼らはわれわれの意識下の、著作権意識の低い アジア人の深層意識に自分たちを委ねることによって、諧謔に満ちた軽さを表現しているのである。 そもそもJ-POPを生み出すよりも前から、日本では外国の文物をアレンジして取り入れる文化があった からこそではないかしら。 これ以上は書くまい。
毎度ワロス ごくろーさまです
96 :
あらえび酢 :2006/08/03(木) 17:19:11 ID:NzUep0+b
辻 希美 12歳で大宣伝の波に乗って現れた歌手であったが、少し乳臭で“妹萌え”以外の 日本人にはつまらなかった。これも卒業組の一人。
97 :
死鳥A八郎 :2006/08/05(土) 15:27:38 ID:/IuyhDWp
Eclipsとは日蝕を意味する英語である。もともとはギリシア語で「力を失う」を意味する言葉に 由来するのであるが、それゆえに現象面で鳥の羽の生え変わりの時期やウィルスが細胞内で繁殖 しているときに見かけ上は不活性状態に陥ったとき、「エクリプス」と呼ばれることがある。 ところで、宇多田ヒカルのニューアルバム『Ultra Blue』にEclipsというのがあるのだが、この 曲は前曲の「Be My Last」と「Passion」をつなぐ軽めの音楽で仕上げ、気軽な気分で楽しめる。 アルバム全体としてもまとまりを持っており、宇多田の落ち着きを持った声質と相まって雰囲気も よい。 ニューヨーク育ちという歌唱力も生きており、これからの成長が期待できる一枚である。
98 :
名無しの笛の踊り :2006/08/05(土) 18:30:14 ID:eqRY/of8
録音も優秀
99 :
虚光俊 :2006/08/12(土) 14:11:43 ID:OD706mAu
「スピッツ」の草野マサムネは、21世紀まで生きた歌手たちの中ではもっとも清涼感漂う声を 出すボーカリストである。世界が情報化し、スピード化し、極度に資本主義化し、薄められた 幸福感が蔓延している中で、フォークミュージックの精神、つまり調和の希求を頑固に主張 し続けた。そして、本人も、自分たちの清潔感を理解し、ファンに求められているその姿を、 自ら演出していたのだった。 だが現代において、フォークの美は必ずしも当然のものではない。だから、草野マサムネの 美を求める努力は、ごく自然な美しさという形では表れなかった。滑らかで美しいメロディ ラインの裏に隠された、男根主義的妄想に満ちた、偏執狂的な情熱。ハッピーエンドに到達 するための執拗なクライマックス。 つまり、スピッツは、本来シンプルでバランスが取れたギリシア彫刻のような美を求めていた のかもしれないが、出てきた結果は違ったのである。理想が高すぎるがゆえに妄想的、優等生 的すぎるがゆえにグロテスクになったのだ。理想を求める意識が過剰にすぎたのだ。それは 調和がもはや自明ではなかったからである。しかし、その不自然なまでの徹底や過剰こそが、 スピッツの歌の真剣なところであり、あがきであり、命がけの部分だ。私は彼の音楽を聴いて いると、巨大になりすぎて絶滅してしまった恐竜を連想してしまう。 さて、スピッツのあまりにもすばらしい音楽は、私に難しい問いを投げかける。「このような 音楽をたとえCDでも聴けるのなら、やはり生は生きるに値するのだろうか?それとも、こんな 歌でしか生を実感できない今の世界は生きるに値しないのだろうか?」という問いを。
100 :
固山杜秀 :2006/08/12(土) 18:46:27 ID:paZLyRCq
Ryo、Ryoji、大蔵、DJ KOHNO ―――― 彼ら4人は、漢方で下剤などに使用 される薬草、決明子(けつめいし)に由来する名『ケツメイシ』を名乗り、活動 するヒップホップグループである。 こう書くと、彼らのライブでは必ずやシモネタ混じりのMCが入ることと合わせ て、ケツメイシはシモネタを売りにしているグループだ、と断じたくなるかも しれない。 しかし、彼らは、あくまでラップグループであり、ヒップホップグループなの だ。彼らのライブは、キャラの立ったラップの掛け合いとメジャーな旋律を なぞる歌声なしには成り立たない。 では、何故、シモネタか? 彼らの歌は、普段の何気ない日々の出来事をストレートに語ることから成り立 っている。そして、それらをノリのいいヒップホップのリズムに乗せて聴き手 の耳に届けるのだ。 ここで彼らのキャリアを見直すと、4人のうち2人が薬科大学出身で、薬剤師 の免許も持っている、という事実に出くわす。――――そう、彼らが薬草の名 を名乗るのも、そしてシモネタに走るのも、みな、聴衆が日常の些事で抱え 込んでしまった鬱積を噴き出させよう、宿便を出させよう、という“癒し”に 基づいて行っているのだ。 さあ、ケツメイシを聴け!!
101 :
名無しの笛の踊り :2006/08/17(木) 00:00:04 ID:2JG2bERm
「あげ」といえよう
102 :
昔の・・魔羅・・・・ :
2006/08/17(木) 00:06:25 ID:qdNcjTGY クラシカルマァーラ