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TK:
セゴヴィアが、民族音楽系を避けようとしたのは、当時のギターに対する地位の低さから来ています。
当時のギターは、一般的には低俗な楽器と見なされていて、非常に音楽的地位が低かった。
その状態を改善し、ギターも他の楽器(ピアノやバイオリンなど)と同様にクラシック音楽を奏でるのに十分な能力があることを示そうとした。
そのためには、意図的に民族音楽系を避ける必要があったのです。
現在の地位にギターが置かれていたのならば、セゴヴィアのレパートリーも違うものになっていたと思います。
次にギターのオリジナル作曲家を見下していたとのことですが、そのようには思えません。
当時、価値あるギターのオリジナル曲が、ピアノやバイオリンなどの他のクラシック楽器に比較して乏しいのでセゴヴィアは、ギターのオリジナル曲を増やそうとしています。
ですから、トローバ、ポンセ、テデスコ、その他に依頼をしています。
バリオスについては、民族色が強いことや、セゴヴィアが要求する音楽レベルに達しないとセゴヴィアが判断したからでしょう。