クラシック界のホモ・レズ

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399想い出

【外山啓介と高校時代に】
外山啓介がホモだというのは本当です。と、申すよりバイです彼は。
人並みに女好きだった彼がホモセクシャルに目覚めたのは実はピアノのせいでした。
高校時代の彼は人の彼女に異常な関心を抱く男でした。
ぼくの彼女も外山と身体関係を持っていました。彼の誘惑に負けて、ついに身を許してしまったのです。
僕は嫉妬から、彼と話し合いを持ちました。何度も何度もです。
そのうち、ふたりには妙な親近感が芽生え、成り行きで、ぼくと外山は一線を越える関係になりました。
ぼくは真剣に啓介を愛してしまったのです。しかし、彼には管を志す年下の男がもう一人いたのです。
啓介が、女の恋人と接していても、ぼくは気にもしませんでした。しかし、男が他にいるのだけは許せなかったのです。
ぼくは、啓介に何度も、その男とは別れるように説得したけど結局無駄でした。
そのうち啓介は管の男と三人で楽しまないか?と、説得されるようになりました。
ぼくは3Pなどするつもりはなかったのです。もちろん拒否しました。
しかし、結局一度だけ「これっきりで管の男とは別れるから」と約束の上で応じました。
それがいけなかったようで啓介は、ぼくとのデートには必ず管の男も同行するようになりました。
ぼくは、やがて啓介と管の男が深く心の絆で結ばれているのを悟り、身を引きました。
これは高校時代の話で彼は鍵盤を志し、僕は理工を志し、そのため意識の上で僕たちは結ばれず
肉体の快楽の上だけでしか分かり合えなかったのでしょう。
彼は、ぼくとの情事のたびに言いました。ピアノを弾くのが苦痛で仕方なく精神が追い込まれるたびに
SEXで逃避できると。目に涙を一杯ためて悲しそうな啓介がいとおしくて慰めてやりたかった。
ぼくたちの関係は半年ぐらいだったけど高校時代の良き想い出として、ぼくの胸に深く刻み込まれています。
現在、ぼくは高校時代に啓介と過ちを犯した彼女と同棲生活をおくりながら機械メーカーで社会人をしています。
啓介は、この文章を見て、ぼくが誰だか一目瞭然にわかると思うけど、ひとつの区切りとして
ここに文章を残しておきます。ぼくは今年の秋に彼女と結婚します。