■全日本学生音楽コンクール■

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516師匠の負け犬の遠吠え?
お出かけありがとう!
又、色々ご心配もありがとう!
ところで貴方はピアノ指導者ですか?それともピアニストのかたでしょうか?
私は現在までピアノ指導者としてあらゆる層を見てきた中で、
一人一人の、才能、能力に沿いながら、考えられるだけ考えて、事に当たってきております。

ところで才能の有る子供の場合、基礎はしっかりと身に付ける必要はもちろんございます。
その上で、普通の子と同じようにしていては駄目で,うまくグレードをあげることも必要なのです。
(才能のある子供とは、持って生まれた感受性+知的能力、リズム感、音色の識別感があり、
指のよさ+神経のよさ、そしてレッスンを積む中で判る並外れた読譜能力、
バランス感覚などを抜群に持ち合わせています)
隼斗君はこれらを高いグレードの中で多少の優劣はあるにせよ、
殆どクリアしていると申せましょう。

現在世界に羽ばたけるピアニストになるためには、
ノーマルにやっていたのでは追いつけないでしょう・・・。
隼斗君は普通程度の才能の持ち主に比べて信じられないような能力も持っています。
これは上記の能力が並外れていることで可能なのですが・・・。
私の仕事はそれらの基礎力を常に身に付けさせつつバランスをとりながら、
良い部分を思い切り伸ばしてあげる事と考えて指導しております。
(現在大変有難いことに門下にはこれから伸びようとしている、
それぞれ優れた才能の持ち主が何人か出てきております。
そしてピアニストとして飛び立とうとしている人たちも何人かいます。
517名無しの笛の踊り:2005/11/07(月) 19:50:00 ID:VzcW/Y0L
隼斗君がどう育ってきたか、とりあえずこなしてきた曲を述べて見ましょう。
この2,3年こなしてきた曲をご存知ですか?
バロックではインヴェンション、シンフォニア、フランス組曲
(毎コンの1番、そして5番などもこなしております)
ヘンデルもやっているはずです。
(ポリフォニー)多声音楽などもただ弾けばよいということではなく、
レベルの高い表出で、(現在門下には東京芸大はじめ、
それぞれの音大生が在籍しております)これらの音大生にも劣らないくらいの内容で、
表出出来ることもあります。
他にもクーラウ、クレメンティーのソナチネあたりから始まり、
ハイドンのソナタ数曲(夏のJr.G級コンペであまり知られていないDーdurの
ソナタも1楽章だけですが、皆様に喜んでいただける出来栄えでこなしております。
そしてモーツアルトソナタ、毎コンの曲含めて数曲・・・。
このモーツアルトは貴方がおっしゃる”早熟かつ天真爛漫な子どもが
はまって弾くとかえって大人よりもすばらしい演奏になる・・・”とのことですが、
過って私はモーツアルト国際コンクールに生徒を挑戦させ、
ファイナルまで行った生徒もいますが、ここでモーツアルトの難しさを散々経験しております。
天真爛漫に弾けばこなせるような生易しいものではなく、
それはそれは一音一音、色を変え、大きくフレーズを掴みながら音楽にする・・。
それはピアニストの根源でもある色変え勉強をするにはこんなにすばらしい曲はないでしょう。
今回学生音コンには門下から二人が本選に臨みましたが、
二人とも私自身は結果はどうあれ、二人のよさを引き出しつつ、モーツアルトの真髄を学ばせることが
できた事を、本当に良かったことと考えております。
518名無しの笛の踊り:2005/11/07(月) 19:51:32 ID:VzcW/Y0L
隼斗君の場合、ベートーヴェンはまだですが(ソナチネ集に入るような曲はやったことが
過ってあるかもしれませんが)ソナタはベートーヴェンの精神性の深さを表出するには
まだ大変ですね。初期のものはそろそろと考えておりますが・・。
他にロマン派の曲ではショパンのワルツ、マズルカ、ポロネーズ、ノクターンなど
それぞれ2曲づつ。そしてスケルツオ1番もこなしてきております。
シューベルト、メンデルスゾーンやシューマンなどもおいおい入れて行きたいと考えております。
近現代ではドビュッシーの子供の領分は、(人形のセレナードと、小さい羊飼いの
2曲除いて)全部こなしています。
という具合に、この年代ではこなせない曲もかなりなハイレベルの内容で
隼斗君はこなせてきております。たとえばPTNA Jr.G級では ジャック・ルヴィエ、 
ジョン・ オコナー、リー・カムシン・・と、世界の名だたる審査員を含め、
日本でも有数なすばらしい審査員の中、ショパンのスケルツオ1番交えて、
ハイドンソナタ、ドビュッシーの(グラドゥス。パルナッスム博士、雪は踊っている)等を弾き、
金賞を頂きました。したがって決して急にグレードを上げて・・というわけでもございません。
519名無しの笛の踊り:2005/11/07(月) 19:52:43 ID:VzcW/Y0L
今回PTNAの入賞者演奏会で弾く曲を考えた場合、時間の制限もあり、
隼斗君の優れた面を生かせる曲をショパンのエチュードから選んでみようと考えた場合・・
(隼斗君の場合、ノーマルな選び方でなく・・ノーマルに選んだ場合は、
まだ手が小さく、限定されます)上記の能力を頭に入れつつ、
普通に考えた曲選びでなく、持っている神経のよさ、並でない瞬発力と勢いの出せる
フレーズ感を活かしながら音楽に出来る曲を・・・という観点から選びます。
スケルツオの経験から、もちろんゆっくり音楽にしながらレッスンを積んでいくのですが、
誰に対しても子供に難しい曲を与える時は、始めはゆっくりと音楽的に弾き方を慎重に考え、
右左分けて丁寧にレッスンを積み上げ、テンポを上げていきます。
隼斗君の場合も同じです。したがってショパンエチュードを普通にノーマルな基準で
選んでいるわけではございません。隼斗君のスケルツオレベルまでは可能・・・と考え、
お母様の申し出を私も同意したのです。
しかしマイコンが終わったところで、ぼちぼち・・と考えたばかりで、
レッスンには入っておりませんし、本人もまだこれからのはずです。
PTNAは事務作業の手前、早く曲を提出する必要があり、これまでの状況の中、
しょうがなかったことでもございます。この曲もレッスンの中で、これは・・・と思えば、
替える可能性もあります。全てあらゆる様子を見ながら、バランスをとっていくことが
私の役目と考えやっております。しかし常に両面から(良い面を引き出しつつ、
基礎もきちんと身に付けること)を考えつつ、曲選びの面でもやっていくことは
もちろんのことです。
520名無しの笛の踊り:2005/11/07(月) 19:54:15 ID:VzcW/Y0L
ところで日本では学校の勉強などもアメリカはじめ、他の世界の国々と違い、
あまり飛び級などはさせず、常に足並みそろえて進ませることを良しとしているようです。
一方アメリカあたりですと、その子供の能力を検査し、能力があると認めた場合には、
たとえば数学はマサチューセッツ工科大学で学ばせ、国語は・・何処何処の大学、
音楽は何処何処・・ということをしていることを知っています。
こんなことは日本では考えられないことでしょう。

一方世界の子供のためのコンクール(青少年のためのチャイコフスキーコンクール・・・
門下の生徒が優勝した経験もあります)他にもJr部門,ジーナバッカウアー、エトリンゲンなど
たくさんありますが、小学生でショパンのエチュードを弾くことなど常識です。
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このように世界ではすごいことになっている事ご存知でしょうか?
(是非は別として・・)そしてこの子供たちも色々うまく行かないことを経験しながら、
大きい場を踏みつつ伸びているのです。1回うまくいかなかったから・・
駄目などということではないのです。どんな人でも全てうまくクリアできている方など、
皆無といってよいでしょう。一番心配なことは、人間的にアンバランスに育つことなのですが、
隼斗君に関しては今のところ全然心配はございません。最終的には人柄が音楽に反映していきます。

しかし私も全ての子供にこのようなことを要求しているのではなく、
資質に合わせ、無理な場合は決してOKを出しません。
これらの認識は長年のあらゆる層のレッスンを積んできたおかげでしょう。
そして才能があってもバランスが取れていない状態で入室してきた子供の場合は、
ぐんとグレードを下げて1からやり直しもしております。

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これってどうなの?読んでてあらゆる意味でめまいがしてきたよ。