物凄い勢いで誰かがお薦めの演奏者を答えるスレ 16

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78名無しの笛の踊り
>>69
別スレがあるようだけど、一応ここで。

マーラーの「10番」は、色々な完成版がありますが、どれも一長一短。その中ではデリック・クック版が
一番オーソドックスです。

クック版のお薦めとしては、シャイーを。版にさらに手を加えることなく演奏しているので、安心してお薦めできます。
(ラトルやザンデルリングは、手を加えている。) ただし、入手できるかどうか…。

他の版では、 マゼッティ版(第1稿) スラットキン マゼッティ版(第2稿)ヘスス・ロペス=コボス
いずれも、唯一の録音。クック版よりもいくらか色彩豊か。でも、地味系。どちらも、「曲を楽しむ」には最適な演奏。

カーペンター版 リットン
打楽器に特に大幅な追加があり、オーケストレーションも派手。マーラーらしくないところが、非常に面白い。

フィーラー版 オルソン
マゼッティの師匠でもあるフィーラーによる完成版。版はマゼッティとカーペンターの中間くらいの派手さ。
2楽章の頭の部分、書き間違えで拍子が狂っていたが、オルソンによって修正されている。フィーラー版の
エキスパート、オルソンの実に味わい深い演奏。

バルシャイ版 バルシャイ
カーペンター版よりも派手で、ぶったまげた。演奏は多少地味(打楽器の効果が控えめ?)だが、これくらいの解釈でないと、
「マラ10」としての体をなさないのでは。

ちなみに個人的お薦めは、
◎スラットキン(輸入盤と国内初出時の商品には、各版の比較サンプル的CDがついていた)
○オルソン ▲シャイー △ザンデルリング △リットン で。