>>69 別スレがあるようだけど、一応ここで。
マーラーの「10番」は、色々な完成版がありますが、どれも一長一短。その中ではデリック・クック版が
一番オーソドックスです。
クック版のお薦めとしては、シャイーを。版にさらに手を加えることなく演奏しているので、安心してお薦めできます。
(ラトルやザンデルリングは、手を加えている。) ただし、入手できるかどうか…。
他の版では、 マゼッティ版(第1稿) スラットキン マゼッティ版(第2稿)ヘスス・ロペス=コボス
いずれも、唯一の録音。クック版よりもいくらか色彩豊か。でも、地味系。どちらも、「曲を楽しむ」には最適な演奏。
カーペンター版 リットン
打楽器に特に大幅な追加があり、オーケストレーションも派手。マーラーらしくないところが、非常に面白い。
フィーラー版 オルソン
マゼッティの師匠でもあるフィーラーによる完成版。版はマゼッティとカーペンターの中間くらいの派手さ。
2楽章の頭の部分、書き間違えで拍子が狂っていたが、オルソンによって修正されている。フィーラー版の
エキスパート、オルソンの実に味わい深い演奏。
バルシャイ版 バルシャイ
カーペンター版よりも派手で、ぶったまげた。演奏は多少地味(打楽器の効果が控えめ?)だが、これくらいの解釈でないと、
「マラ10」としての体をなさないのでは。
ちなみに個人的お薦めは、
◎スラットキン(輸入盤と国内初出時の商品には、各版の比較サンプル的CDがついていた)
○オルソン ▲シャイー △ザンデルリング △リットン で。